アカアシクワガタ Dorcus rubrofemoratus 国産クワガタ中型種。本州では普通300メートル〜1000メートルのやや高標高に分布する。足の付け根や腹板が赤みを帯びる。 亜種 (あしゅ) 分類の単位。種の1階級下。 亜終令 (あしゅうれい) 幼虫が1度脱皮したあとの第二段階。2令ともいう。 アマミコクワガタ Dorcus amamianus amamianus 国産クワガタ中型種。リュウキュウコクワガタの亜種。原名亜種に比べ♀の点刻列は非常に鮮明である。奄美大島・加計呂間島に分布する。 アマミシカクワガタ Raetulus recticornis 国産クワガタ中型種。シカクワガタの仲間は大アゴが上下に強く湾曲するが、比較的大型にならないこの種は湾曲も小さい。奄美大島・徳之島に分布する。 アマミネブトクワガタ Aegus laevicollis taurulus 国産クワガタ小型種。ネブトクワガタの亜種。奄美大島・徳之島・与路島に分布する。 アマミノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis dissimilis 国産クワガタ大型種。リュウキュウノコギリクワガタの原名亜種。原名亜種が本種の和名と異なる。奄美大島・加計呂間島に分布する。 アマミヒラタクワガタ Dorcus titanus elegans 国産クワガタ大型種。ヒラタクワガタの亜種。サキシマヒラタクワガタによく似るが、上翅にわずかに点刻列が認められる。学名の亜種名に惹かれる人も多い。奄美大島・加計呂間島・請島に分布する。 アマミマルバネクワガタ Neolucanus protogenetivus protogenetivus 国産クワガタ大型種。アマミマルバネクワガタの原名亜種。奄美大島・徳之島・請島に分布する。 アマミミヤマクワガタ Lucanus ferriei 国産クワガタ中型種。樹木以外に電柱などにもつく。♀の発見率は非常に低い。奄美大島に分布する。 アルキデスヒラタクワガタ Dorcus alcides 外産クワガタ大型種。インドネシアのスマトラ島に分布。大型の♂は体長90ミリを超える。 アンタエウスオオクワガタ Dorcus antaeus 外産クワガタ大型種。タイ、インド、ラオス、マレーシアなどに分布。大型の♂は体長80ミリを超える。 イオウマメクワガタ Figulus yujii 国産クワガタ小型種。1993年に発見。国産種では最も最近に発見された。生息地の硫黄島は米軍統治下にあり、現在のところ関係者以外は往来不可である。 羽化 (うか) 蛹が変態して成虫になること。 羽化不全 (うかふぜん) 正常に羽化できないこと。大アゴや上翅の奇形などが最も一般的だが、なかにはフ節の欠けるもの、場合によっては死亡する個体もある。 ウンゼンルリクワガタ Platycerus delicatulus unzendakensis 国産クワガタ小型種。ルリクワガタの亜種。長崎県雲仙岳、多良岳に分布する。 越冬 (えっとう) 日本など四季のある地方でほとんど活動せずに冬を越すこと。ほとんどの種は蛹室の中で新成虫として越冬できるが、オオクワガタのように一度活動した個体が再び越冬する種もある。 エラフスホソアカクワガタ Cyclommatus elaphus 外産クワガタ超大型種。インドネシアのスマトラ島に分布する。大型の♂は体長100ミリを超える。 オウゴンオニクワガタ Allotopus rosenbergi 外産クワガタ大型種。インドネシアのジャワ島西部に分布する。累代飼育は困難を極める。大型の♂は体長80ミリを超える。 大アゴ (おおあご) クワガタの頭部のはさみ状の部分。ヒトでいえばアゴの部分が発達したものなのでこの名がある。大腮(たいさい)とも言う。 オオシカクワガタ Rhaetus westwoodi 外産クワガタ大型種。インド北東部に分布する。大型の♂は体長90ミリを超える。 オオクワガタ Dorcus hopei binodulosus 国産・外産クワガタ大型種。全国各地に分布するが多産地は局所的である。警戒心が非常に強く採集は比較的困難である。 また、外国のオオクワガタのうち、インド、タイ、ベトナムなどに分布するものは学名がDorcus curvidens curvidens、中国に分布するものは Dorcus hopei、台湾に分布するものは Dorcus curvidens formosanusのように各亜種に分類されるが、内歯の形状など外見上の違いはわずかである。 また、台湾に産するものはとくにタイワンオオクワガタと別種扱いする立場もある。 オガサワラチビクワガタ Figulus boninensis 国産クワガタ小型種。チビクワガタよりやや大きい。小笠原諸島に分布する。 オガサワラネブトクワガタ Aegus ogasawarensis 国産クワガタ小型種。大アゴの特徴などからネブトクワガタとは別種とされる。当種のように小笠原諸島の個体は本土の個体と別種であることが多い。父島、母島に分布する。 オキナワネブトクワガタ Aegus laevicollis nakanei 国産クワガタ小型種。ネブトクワガタの亜種。沖縄本島に分布する。 オキナワノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinawanus 国産クワガタ大型種。ノコギリクワガタの亜種。沖縄本島に分布する。 オキナワヒラタクワガタ Dorcus titanus okinawanus 国産クワガタ大型種。ヒラタクワガタの亜種。沖縄本島・久米島・渡嘉敷島に分布する。 オキナワマルバネクワガタ Neolucanus protogenetivus okinawanus 国産クワガタ大型種。アマミマルバネクワガタの亜種。沖縄本島に分布する。 オキノエラブネブトクワガタ Aegus laevicollis tamanukii 国産クワガタ小型種。ネブトクワガタの亜種。沖永良部島に分布する。 オキノエラブノコギリクワガタ Prosopocoilus dissimilis okinoerabuanus 国産クワガタ大型種。リュウキュウノコギリクワガタの亜種。沖永良部島に分布する。 オキノエラブヒラタクワガタ Dorcus titanus okinoerabuensis 国産クワガタ大型種。ヒラタクワガタの亜種。♂の大アゴの裏側には金色の微毛がある。沖永良部島に分布する。 オニクワガタ Prismognathus angularis angularis 国産クワガタ小型種。オニクワガタの原名亜種。比較的高標高に生息する。樹液には見られない。ほぼ日本全土に分布する。 |