09月12日 1969年というと、昭和44年のことになるが、自分が覚えている人生最初のくわがた採集はこの年、小学校1年生の時のコクワ採集である。 雨の日、学校に行く途中、自宅横の時計屋さんの前の道路の水たまりに1頭のコクワ♀が落ちていた。 以下は我が家に現存する最古の採集記である。(改行なども原文のまま)^^; 鹿児島弁 → 標準語訳 九がつ十二にち金よう くわがたむし ぼくは、あさがっこ うにいくときとけいや のまえにくわがたむし がおちていました。 それをひろってがっ こうへもっていきまし た。 そしてぼくはくわが たむしをつくえにおい おいちょたら → 置いていたら ちょたらいなくなって いました。 休のじかんにばった とりにいこうとしたら ひさてるくんがくわが たむしをおっとってい おっとって → 盗んで ました。 ぼくは、「やいやい。」 やいやい → やい、返せ といったら「うんにゃ。」 うんにゃ → いやだ といいました。 ぼくはかんかんにお こりました。 もういちど「やいや い。」といったら「うん にゃ。」といいました。 ぼくがおいかけてい くとひさてるくんもに げました。 ぼくははんたいのほ うからいくとつかまえ てまた「やいやい。」と いったら「めっけたも めっけたもんなめっけたもん んなめっけたもん。」と → 見つけた物は見つけた人の物 いいました。 ぼくはなんとかして あれをとりかえすぞと おもいました。 それからひさてるく んが「ほいやっでほい。」 ほいやっでほい といいました。 → ほら、返してやるぞ、ほら ぼくはうれしくなり ました。 うちにかえってむし かごにいれてたらふた があいていてくわがた むしはにげていました。 ぼくはがっかりしま した。 そしたら**ちゃん (**ちゃん → 妹の名前) がむしがおっどちゅた おっどちゅたら ら、たんぼのむしでし → いるよ、と言いましたが たかばんをとりにいく とくわがたむしがおち ていましたぼくはうれ うれしくてとんびゃがるように しくてとんびゃがるよ → 跳び上がるほどうれしく うになりました。 小学校1年生の時の日記の一部だが、いま読み返してみるとやはり昆虫採集と魚釣りの話題が大半を占めている。^^; あいあんの小1のときの日記 私の田舎ではコクワ以外のくわがたを見つけたことはなかった。 この頃の私の採集のメインはトンボ・バッタ・カマキリ・セミなどであった。 現在では危急種となってしまったメダカなどもタライが真っ黒になるほど採れたものである。 さて、鹿児島県K郡C町立C小学校1年3組だった「ひさてる」くんへ。 大変失礼なことに苗字はもう覚えていないのだが、もしこれをご覧になってお心当たりがあるようならぜひともご連絡を。^^; コ 1♀ 計 1頭 |