檜枝岐 98年05月04日





05月04日。

1人で檜枝岐に行く。
檜枝岐に着いていつもの林道を走っていると、路上に大きなブナの倒木。
どうやら前日の雨で斜面を転げ落ちてきたらしい。通行の邪魔になるし・・・と自分に言い聞かせつつ割ることにした。

ところが割る前から、あちらこちらに食痕の跡。数回ナタを入れただけで、大きめの3令をゲット。
どう考えてもコクワ・アカアシじゃない。
ミヤマなら形が全然違うし、オオクワ or ヒメオオは確定。
その後同じぐらいの大きさの3令を1頭、2令を2頭ゲットしたところで、 倒木を道路の端に寄せこのポイントをあとにする。
しっかしブナは堅い。

次にコルリをゲットすべく広沢林道へ向かう。
ところが・・・
御池の国民宿舎から先は冬季通行止め。
知らなかった。開通は05月中旬から06月上旬とのこと。
年によって違うらしい。
今年は05月中旬には開通するだろうとは宿舎の方の話。

仕方がないので、伊南村のオオクワど真ん中ポイントへ向かう。
昨年の12月ここで2令を2頭ゲットし、オオクワの可能性極大だったが、2頭とも☆してしまい、再チャレンジしたかったのだ。
ところがココではぼ〜ず。

しかたなくとなりの斜面に移動。
下から見上げると斜面の中腹あたりに良さそうな立ち枯れがある。
頑張って登ってみたが、たいしたことのない木だった。
結局ナタを振るまでもなく下山。ところが、登ると降りるでは大違い。
下を見るとほとんど垂直状態だ。
おまけに下草が冬の雪の名残で、下を向いていて、あともう少しというところで、案の定滑落してしまった。
その際左頬を切ってしまい、軍手は血だらけになってしまった。
「もう、しばらく崖登りは止めよう」 と思わせるに十分な痛さだった。^^;

その後、適当なポイントが見つからず、結局最初の林道の倒木を割ることに。
さらに、3令2頭と2令1頭の計7頭を採ったところで、日没サスペンデッドとなった。

GWのど真ん中の帰りの東北道は渋滞56キロ!!
当然最初のサービスエリアで仮眠をとる。
午前02時、私の車に衝突の衝撃。
飛び起きて相手のクルマを確認。
しかし奴は逃げやがった。
ナンバーは控えておいたが、これで警察は動いてくれるだろうかと思いつつ再び仮眠。(まだ届けを出していない)
午前02時半渋滞もほとんど解消され帰路につく。

05月05日午前05時、帰宅。
帰宅したとたんに、また檜枝岐に行きたい気持ちになっている。
どうやら「檜枝岐病」に感染しているらしい。
この病気は死ぬまで治らないといわれている。^^;


ぼ〜ず

この採集記は「くわ馬鹿」98年06月号に加筆修正したものです。


1998.06.10