山梨 98年05月19日





05月19日。

夕方、一昨年オオクワ幼虫をゲットしたポイントへ向かう。(当時はオオクワだとは思わなかった)

オオクワの木(筆者が勝手に命名)の2カ所ある洞の部分から甘ーく発酵した樹液の臭いが鼻をくすぐる。
夏を実感する瞬間だ。

かつてオオクワが採れた木(いまは伐採されてしまった)

かつてオオクワが採れた木(いまは伐採されてしまった)

懐中ライトで洞を照らす。
コクワが1、2・・・計6頭。羽化不良の1頭を除いて残りはリリースする。
07〜08月にはカブトやミヤマも姿を現すが、この時期まだまだコクワの独壇場らしい。

オオクワ幼虫をゲットした倒木を割ることにする。
当時は路上にあった物が、道路舗装時に落とされたのであろう。2m下の沢方向に転げ落ちている。
チェンソーを使いカットにはいる。1カット、2カット・・・何もでない。
3カット目で大きな食痕が現れる。
こいつはオオクワクラスの食痕だ。
タコ採れくんを使って丁寧に削るが食痕は途中で途絶えた。
残念。

さらにカットしようとするが、ガス切れのため一時中断。
日も暮れてきたので結局チャージすることなくその場をあとにする。
次回が楽しみだ。

別ポイントをいくつか廻る。どこもかしこもコクワだらけだ。
穴山のポイントでは2〜3匹のスズメバチに混じって14〜5頭のコクワが一本の木にとまっていた。
コクワと言えど壮観な眺めである。
コクワ以外では中央道沿いのポイントでノコ♂を1頭ゲットしただけでこの日の採集を終える。

翌日午前、帰宅途中に一宮御坂の河川沿いを見てまわる。
樹液ダラダラの木が100本以上あったが、昼ということもあり見かけたのはやはりコクワのみだった。
しかしココも次回が楽しみだ。

今年も檜枝岐病につづいて韮崎病も併発している自分に気づく。
東南アジア病に感染する日もそう遠くないだろう。


ノコギリ    1♂
コ      11♂♂10♀♀

計           22頭

この採集記は「くわ馬鹿」98年06月号に加筆修正したものです。


1998.06.18