檜枝岐 98年09月01日





09月01日。

助手席な人の希望で信州へ1泊の温泉旅行に出かけた。(つもりだった)
が、長野をドライブ中、床屋の友人からTELが入り「アカアシをくれ」とのこと。
(床屋の友人は、夏休み中散髪に来る子供達の希望者にくわがたを配っていたので、ちびくわ委員会の一環として私が彼にアカアシを供給していた。)

地図を見ると長野から檜枝岐は近いではないか。^^;
天気予報によると台風も遠ざかったと言うし、急遽新潟県経由で広沢へ行くことになった。
(助手席な人の機嫌が悪くなったのは言うまでもない。^^;)

さて、宿を出て広沢林道には11時前に到着。
いつもならこの時間に切り上げるところだが、今回は仕方がない。
早速ヒメオオ♀を発見。
写真撮影していたら落ちてしまった。

ヤナギにつくヒメオオ♀

ヤナギにつくヒメオオ♀

新潟県側から林道入りしたので、いつもとは逆に上がりながら採集していった。
また、いつもなら林道沿いのヤナギの若木しかチェックしないのだが、今回はちょいと気合いを入れて、大木の上の方や、ヤナギ以外にカンバの木、場合によっては林道から沢へ降りるなどして徹底的にルッキングした。

その甲斐あってか林道を半ばまで上がったところですでにヒメオオ20頭以上。
01時になったので昼食・トイレのため御池の宿舎まで行きひと休み。

1本の'木'ではなく'枝'に7頭のアカアシ

1本の'木'ではなく'枝'に7頭のアカアシ

14時過ぎ、御池から国道を下る際、車内からもルッキング。3頭ゲット。
さらに先ほどは素通りした広沢の峠付近からまたルッキング。
視神経が切れそうになるまでルッキング。
ヒメオオは着々と40頭、50頭を数える。

ヒメオオ採りなら、かなりベテランの助手席な人

ヒメオオ採りなら、かなりベテランの助手席な人

16時を過ぎ、そろそろ林道をあとにしないと灯火の準備ができなくなる。
が、帰れない。
やはり採集行為自体は灯火より断然面白い。
私はオオクワよりヒメオオを選んだ。

18時、広沢林道を完全に下ることなく日没終了。
55.5ミリを筆頭に54ミリ、53ミリなど計61頭。
しかし口惜しい。
実質半日の実働だったので、まる1日あれば3ケタはいったと思う。

ヒメオオx60頭前後

ヒメオオx60頭前後

推定40ミリ以下の♂、大部分の♀、フ節の欠けた個体は私のヒミツポイントにリリース。
再来年の繁栄を願う。

いつもならアカアシと一緒の撮影だが、今回はこれすべてヒメオオ

いつもならアカアシと一緒の撮影だが、今回はこれすべてヒメオオ

19時半。灯火設営ができなかったので某有名ポイントの外灯を歩き回る。
20時半前回と全く同じ場所でこちらに向かってノコノコ歩いてくるオオクワ♀を発見。
39ミリのやや小さな個体だったが、満足。
そろそろ♂が欲しい。

一度拾った個体をもう一度自販機前に置いたヤラセ画像

一度拾った個体をもう一度自販機前に置いたヤラセ画像

21時、雨が降り出したので撤収。
とても有意義な信州旅行であった。^^;


ヒメオオ   34♂♂27♀♀
オオ          1♀
アカアシ    4♂♂ 3♀♀

計          69頭

この採集記は「くわ馬鹿」98年09月号の記事を加筆修正したものです。


1998.09.10