檜枝岐 98年11月07日





11月07日。

OB5号さんの提案で第3回「くわハウス檜枝岐オフ」が敢行された。
今回はもちろんオオクワがターゲットである。
灯火採集以外まともな成績を残していない我々くわハウス隊は11月の檜枝岐(気温4度)に果敢にチャレンジした。

メンバーはOB隊員・JIRO隊員・ウチヤマ隊員・春日部のRYO隊員・かずっきーさんの友人隊員、そして私あいあんの6名だ。
現地に08時に集合。早速OB隊員が目をつけていた林道に入ることにした。

が、林道入り口にはいつものゲート。クルマで進めないとかなりつらい。
ところがなんとゲートのカギが開いてしまった。
なぜ開いたのかはいまだに謎だ。^^;;
さて、林道を上がって行くが、コレという木がない。
途中いくつかクルマを止め叩いてみたが、全く何も得られなかった。

この林道はやや標高が高いこともあり早めに切り上げ、次に夏の灯火採集ポイントの近くを攻めてみた。
急な斜面を上り下りするが、いない。
全然いない。
オオクワどころか他のくわがたの幼虫すら全くいないのだ。
夏にあれだけ飛んでくるくわがたはいったいどこにいるんだ?
そうこうするうちにお昼になり昼食休憩となった。

昼食後、私以外の5人の隊員は休憩直前にOB隊員が見つけたブナの立ち枯れに向かった。
私はと言うとやはり広沢が気になる。
前回が最後と思いつつも「もしやまだヒメオオが」と考え、1人で広沢に向かうことにした。
14時半広沢入り口に着く。

もはや冬の装いの広沢林道入り口

もはや冬の装いの広沢林道入り口

ウチヤマ隊員のクルマを借りていることもあり、ゆっくりと林道を進む。
が、ヤナギに・・ヤナギに・・ヒメオオどころか葉っぱも付いていない。^^;
1時間近くかけてゆっくりとルッキングしたが、「葉のないところにヒメオオはいない」という格言がひとつ増えただけだった。

アカアシポイントも枯れ木の賑わい

アカアシポイントも枯れ木の賑わい

傷心のまま皆の元へ戻る。16時過ぎ到着。
ちょうど朽ち木割隊の5人も山を下りてきた。
が、成果を聞くと全員ぼ〜ず。
コクワの幼虫1匹すら採れなかった。

やはり檜枝岐は手ごわい。
聞くところによると1本の木から数十頭ものオオクワ成虫・幼虫が採れることもあるらしいが、いない木には全くいない。
しかもどの山も斜度はかなりきつく、上り下りだけで相当な体力を消耗する。
スズメバチはまだ活動していたし、クマ、ジバチの存在を考えると到底割に合わない。
夏の灯火採集がいかに楽であるかを再認識させられた。

全員ぼ〜ずで疲れ切った隊員達

全員ぼ〜ずで疲れ切った隊員達

さて、くわハウス隊始まって以来の大惨敗となってしまったが、すでに次の作戦を計画中のあいあんはこれでも懲りずにまた檜枝岐に通い続けるだろう。^^;


ぼ〜ず

この採集記は「くわ馬鹿」98年11月号の記事を加筆修正したものです。


1998.11.10