神奈川 00年03月17日





03月17日。

クワ道さんと久々(と言っても1ヶ月あまり)に神奈川を攻めることになった。
午後から丹沢方面で落ち合う予定だったので、午前中は標本修理工Tさんに聞いていた山梨ホソツヤポイントを攻めることにした。

が、着いてビックリ銀世界。
前日の大雨はここでは大雪だったらしい。
積雪10数cmの中、初めての場所でホソツヤなんか採れるわけがない。

雪のなか材採をする助手席

雪のなか材採をする助手席

採れれば面白がって材割りを続ける助手席も、こんなに採れなくては、
「つまんなぁ〜い。もう帰る。」
のセリフが出てもやむなしか。

産卵マークが見つかるもぼ〜ず

産卵マークが見つかるもぼ〜ず

1時間ぐらい割り続けたが幼虫すら採れずスゴスゴと退散するあい席だった。

ホソツヤポイントを離れ一路クワ道さんの待つ足柄方面へ。
クワ道さんは足柄で新ポイントを探索していたがあまり芳しくなかったようだ。
合流後、今度は神奈川ホソツヤポイントへ向かった。

山あいの道を延々と進み15時前にようやく林道到着。
が、一般車通行止めのゲートが閉まっている。
なんてこったい、せっかくここまで来たのに無駄足だったか、、、と思うやいなや、
「さあ、歩いてあがりましょう。^^」
クワ道さんはいつもの笑顔だ。^^;

林道は少なくとも2.5km以上、平地でも30分以上はかかる計算だ。
それがこの急勾配。私の足だと1時間は覚悟しなくてはならないだろう。
往復2時間、採集に1時間、、、下山するのは18時頃になってしまう。
19時から仕事だというのに絶対間に合わないじゃないか。
しょうがない、上るか。
これだけの結論を導き出すのに5秒とかからなかった。^^;

「2kmでしょ? クルマで寝てるわ。」
という助手席を1人おいて我々は出発した。
さて、上り始めたはイイが予想以上にキツイ坂だ。
「山登りは嫌いじゃないっすよぉ。^^」
上りながら平気で話しかけてくるクワ道さんに返事ができない。
返事どころか息継ぎもままならない状態になってきた。^^;

私はひたすら黙って歩き続けるが、クワ道さんは道ばたに転がっている倒木を割ったり、ヤナギの木をルッキングしたり、余裕シャクシャクなところがしゃくだ。(シャレではない^^;)

ヤナギをルッキングする余裕シャクシャクなクワ道さん

ヤナギをルッキングする余裕シャクシャクなクワ道さん

道ばたに1kmごとのキロポストがある。
1kmを過ぎた。
2kmも過ぎた。
残雪がチラホラ見え始めた。
後ろを振り返るとまさに絶壁。
よくこれだけ上がってきたものだ。

これで全行程の10分の1ぐらい

これで全行程の10分の1ぐらい

少し上りに慣れてきた私も道ばたの小枝がふと目に付いた。
コルリが入っていそうな材だ。
割ってみると案の定1幼虫出てきた。
こうなると現金なもので上る足取りも軽くなる。
ずっとクワ道さんの後方を追走してきたが、今度は自分が先頭に出た。
しかし、これは実力ではない。
あくまでも気持ちがなせるワザなのだ。
100m先でまた抜かし返されたのは言うまでもない。^^;

100mで抜かされる

100mで抜かされる

このあと、もう少し進んだところで立ち枯れの根部からクワ道さんもアカアシらしき幼虫を掘り出した。
さらに進んだがとうとう3kmポストも超えてしまった。
前を見るとまだまだ続きそうな雰囲気だ。
夕暮れも迫ってきたので、およそ3.3km地点で引き返すことにした。

帰り道は下りなのでやや楽だが、その道の通りに進まぬ御仁がいた。
「ショートカットしまぁす。」
と言いながら道を外れ、崖を下りながら材探しをするという。
私が林道沿いに下って遠回りして、下に着いてもまだあんなとこで削っている。
全然ショートカットじゃないじゃないか。^^;

崖をショートカットするはずだったクワ道さん

崖をショートカットするはずだったクワ道さん

それでも、17時過ぎにはクルマに戻り無事解散となった。
19時からの仕事にも間に合いそうだ。
しっかし、クワ道さんはタフな男だ。
この日が4連荘採集の初日だというのに。^^;

今度からクワ道さんと登山が予想されるときには何が何でも原付を手配しておこう、と思いながら帰路につくあいあんだった。^^;


ぼ〜ず


2000.03.17