山梨 00年04月01日





04月01日。

予定ではクルマを交換しに再び茨城の予定だったが、水曜に助手席にホソツヤを目の前で出されてしまい、もう一度増富に来ざるを得なくなったのだ。
クルマの交換は友人に押しつけてしまった。^^;

今日のメンバーもココ最近は、定番のあ〜道るどポンカンに助手席と私の7人だ。
07時韮崎インター集合だったが、今日もまた寝坊してしまい予定の時間に15分遅れてしまった。
みんなに迷惑をかけた分なんとしても成果を上げなくては、とプレッシャーを自らにかける。

コンビニで朝食を済ませ早速ポイントへ移動だ。
韮崎付近はものすごい強風だったが、ポイントは山あいの谷間に位置するためそれほど風の影響を受けない。
30分後、08時には到着し早速おのおの目に留まった材を割り始めた。

実はココはルリ・コルリ・ホソツヤルリ・ツヤハダ・マダラ・オニ・スジの少なくとも7種が採れる沢なのだ。
これは私もしくは同行者が採集して確認済みである。
(しかもこの日新たにアカアシが採れることも判明。)

ルリは太い乾燥気味の立ち枯れや倒木、ホソツヤはそれよりやや細めの枝、コルリは湿った細い倒木、ツヤハダ・マダラは赤枯れの切り株や倒木、、、などによく入っているのだが、ココはこれらの材があちこちにあるのだ。
目移りしていけない。^^;

今回初めて採集に手提げではなくウエストバッグを導入した。
防塵サングラスもかけて準備万端。
が、ウエストバッグの胴回りの調整に手間取ってしまい、支度が済んだころにはまわりには助手席以外すでに誰もいなかった。^^;
ちなみに胴回りはウエストバッグの方が大きすぎたのである。
締めるのにひと苦労したわけだ。^^;

沢の向こう側のポイントへ渡る。
すかさずルリゲット。^^

増富産ルリ♂(あ〜氏撮影)

増富産ルリ♂(あ〜氏撮影)

このあと、もう1ペア出して2♂1♀に。
狙いをツヤハダに変更だ。

近くにあった赤枯れの切り株と格闘する。
んが、硬いことこの上ない。
幼虫はボロボロ出てくるのだが、成虫は一般に硬い樹皮との境目にいることが多い。
相当削ったと思うが本当に成虫が出ない。
すぐ横のあ〜カンコンビも同様らしい。

ところが同じく近くで削っていたるどるふさんの歓声が聞こえた。
見るとミヤマツヤハダ♀をゲットしていた。
やったやった。(^^)v

さらに驚いたことに沢を渡らず赤枯れを削っていたポンちゃんはひとりで数頭出していたのだ。
しかも最初に出した1頭は、水曜に私が削り残した材からのものだったのだ。^^;
くっそー、幼虫が8頭ぐらい出たとこでやめちゃったんだよなぁ。
もう少し粘ればよかった、と思っても後の祭りだった。^^;

それにしても次から次へとツヤハダを出すポンちゃん。
「ツヤハダポン」の称号が与えられたことは言うまでもない。^^;

また、クワ道さんもすでにツヤハダを割り出していたので、その木の残りを削らせて貰うことにしたのだが、私が削っても相変わらず幼虫しか出てこなかった。

そのころ助手席は相変わらずお得意の材探しでコルリをゲットしていた。
このポイントでコルリを探させたら、このメンバーでは間違いなく一番かもしれない。^^;
私も一応コルリを狙うが幼虫しか出せなかった。

その後カンちゃんとクワ道さんがコルリを出したというので、その個体を見てみたが、どう見てもルリ。^^;
黒枯れの地面に半分埋まった細い材から割り出したので、コルリと信じて疑わなかったようだが、こんなところにもルリが産むんだな、と私には新しい知見となったものの、またまたコルリに見放された格好のカンちゃんはメチャクチャ凹んでしまった。^^;

そんなこんなでお昼も過ぎ14時になったところで昼食のために第一ラウンド終了。
温泉街のそば屋でそばを食った。
こんなコシの硬いそばは初めてだった。

午後は新規ポイントを探索すべく別の沢沿いに向かった。
が、探せど探せど虫どころかイイ材さえほとんどない。
同様な思いをしていたポンカンコンビとともに4人で午前中のポイントに戻ることにした。

それでも午後はほとんど成果なしだ。
さすがの助手席も疲れが見えてきたのか精彩を欠いている。
夕闇も迫りポンカンコンビは早々と終了宣言。
クルマに戻ってしまった。

このころ新ポイント方面ではあ〜道るどトリオはルリに加え本年一発目のアカアシまで割り出していた。
さすが無限大∞だ。^^;

かたや旧ポイントで、「もはやこれまでかー」と思ったその瞬間、ふと部分枯れの枝が目に付いた。
急斜面の中腹まで登り木に抱きつく感じでその部分を注視した。
むむむっ、これはもしかしたら、と思う間も惜しく早速丁寧に削ってみた。
すると、2〜3削りで成虫の頭が見えた。

あたりはもう薄暗く、しかも頭しか見えていないのに、見えた瞬間「ホソツヤ」という確証めいたものがあった。
軍手を脱ぎ、注意深くその個体を取り出す。
急斜面なので落とそうものなら再び見つけることは不可能だ。
寒さのあまり凍える手でゆっくり取り出し、ホソツヤ♂であることを確認した。

やった〜〜〜〜。(^o^)/
そう叫びたいのを我慢して努めて冷静に振る舞おうとしたが、横にいた助手席にかけた。
「ホソツヤ採ったよ。」
の言葉は震えていたかもしれない。

その後1♀を追加し、見事水曜のリベンジが果たせた。^^
(持ち帰った材からさらに1♀追加)

増富産ホソツヤルリ♂(あ〜氏撮影)

増富産ホソツヤルリ♂(あ〜氏撮影)

増富産ホソツヤルリ♂拡大(あ〜氏撮影)

増富産ホソツヤルリ♂拡大(あ〜氏撮影)

上の写真のバックが黒いのは、撮影時にはすでに日が暮れていたことを示すものである。^^;

この日は結局全員合わせてルリ、コルリ・ホソツヤルリ・ツヤハダ・アカアシの各成虫を割り出すことができた。
とくに前4種の高山種をことごとく割り出せたのは、無限大ならではのチームワークとでも言えよう。

今日は高山小型種採集の面白さを再認識した1日だった。


ルリ        2♂♂ 1♀
ホソツヤルリ    1♂  2♀♀

計             6頭


2000.06.10