04月23日。 日曜午後は当初ポンカン邸にお邪魔する予定だったのだが、やはりどうしても採集のムシが疼く。^^; そこで早速カンちゃんに電話した。 「日曜日、採集に行きたいのでポンカン邸にお邪魔するのは夜でイイ?」 「わかりましたぁ。」 「カンちゃんも行く?」 「風邪気味なので遠慮しときまぁす。」 予想された返事だったがエサは撒かれた。^^; 数分後、コールバック。 「もしもし、ポンでしゅ。」 「おおっ、ポンちゃん。どうしたの?」 「明日の採集行きたいでしゅ。^^;」 釣れた。(^o^) 日曜、早朝野球を終えた私は助手席・ポンカンを拾って中央高速で山梨へと向かったのだった。 今日の目的は3つだ。 まずは自宅の独身♀用にポンカン邸でメンガタ♂を借りること。 2つめは今頃満開なはずの河口湖畔の桜で花見。 そして3つめは先週えりーさんとの採集時に削り残したホソツヤ材の続きをやることだ。 だが、ポンカン邸に着くとメンガタ♂は二人の出張中に☆した模様。 第一の目的は果たすことなくついえた。^^; 河口湖に近づくと予想通り桜が満開だ。 今年は花見らしい花見をしていなかったので、採集後は「湖畔で花見」の青写真を頭に浮かべる。^^ 午前中はやや天気がぐずつき気味だったが、どうにか持ち直し午後からは快晴となった。 ポイントに着くや否や早速4人で材割りだ。 4人の中でまず割り始めたのは助手席だ。 本人は強く否定しているが、最近はかなり採集が好きになってきたようだ。 イイことだ。^^ 早速その助手席が拾ったコルリ材を私に見せに持ってきた。 「気持ち悪ぅ〜い。 なに、コレ?」 コルリ産卵マーク 見ると、コルリの産卵マークだ。 「コレがコルリの産卵マークだよ。」 「えっ! 産卵マークってこういう形なんだ。初めて見た。ふむふむ。」 はは、産卵マークごときで感心するなんて。^^ ん? まてよ、ということは今まで産卵マークを見ずにあれだけコルリを割り出していたのか。。。恐ろしいオンナだ。^^; オノを叩く助手席 ポンちゃんもコルリの美人木を見つけコルリ成虫を初ゲットだ。 続いてカンちゃんも念願のコルリゲットだ。 おめでとう。(^o^)/ 「コルリも採れたし、これで帰れるね。^^」 「うん、もう帰ってもイイね。^^」 などと、心にもないことを言い合うポンカンだった。^^; 心にもないことを言い合うポンカン^^; さて、私は2人のコルリゲットを見届けたので、例のホソツヤ材を探しに斜面を上がっていった。 すると、その途中でいかにもホソツヤが入っています、と言わんばかりの倒木。 倒木だが折れた痕も新しいし、絶対ホソツヤが入っているという確信があった。 数回叩くと、ものの見事にホソツヤ♀ゲット。 「ホソツヤ採れたよー。^^」 「えっ、ホントですか?」 ポンちゃんが斜面を這い上がってくる。続いてカンちゃんも。 「すご〜い。」 このときのポンカンの目の輝きは、ホソツヤの輝きに勝るとも劣らなかった。^^; 直後、私は立て続けに2♂を割り出した。 まだまだ入っているのは間違いない。 材をポンカンに預ける。 「これ、私たちが削ってもいいんですかぁ。^^」 「もちろん、イイよ。^^」 そこには、さっき「もう帰ってもイイ」と言ったばかりの2人はいなかった。^^; 結局、ポンちゃんが1♂1♀をゲット、カンちゃんも2♂ゲットだ。 おめでとう。(^o^)/ ホソツヤ♂(カン氏撮影) さて、私は再び例のホソツヤ材を探しにさらに斜面を上がった。 が、なかなか見あたらない。 そうこうするうちに助手席もこの急斜面を上がってきた。 急斜面の助手席 いつも'お辞儀ポーズ'で材を探している。 なのであまりホソツヤ材は見つけられないが、コルリ材を見つける目は肥えているのだ。 しかし、こんな乾いた南斜面の、しかも上の方になんかそんなにいないのにコルリばかり探している。 いつしかさらに急斜面に入り込んでしまい、2mほど滑落したそうだ。 見るとジーンズも上着も泥だらけになっていた。 たのむから顔にだけは傷を付けないでね。^^; その後、誰が呼んだわけでもないのだが斜面の中腹で4人が集合。 3人とも一心不乱に材割りをしている。 しかも産卵マークを知ってしまった助手席は、コルリの鬼と化している。^^; 採集小僧のカンちゃんの10頭は別格としても、自称「採集嫌い」の素人オンナなのに8頭も割り出した。^^; イイぞ、イイぞ。^^ 斜面で採集に没頭するポンカン助手席 時計も14時をまわり、お腹もすいてきたのでそろそろ下山することにした。 下山しながら例のホソツヤ材を探すが、本当に見つからない。 でも、他のホソツヤ材は目に入る。 仕方なく削る。 ホソツヤが出る。 別の材がまた目に入る。 また削る。またホソツヤが出る。。。 7頭(1頭は首チョンパm(_~_)m)割り出したが、結局お目当ての材を見つけることなく下山してしまった。 第二の目的も果たすことなくついえた。^^; クルマまで戻ると、すでにみな飢えたオオカミ状態。 湖畔の桜まで行くヒマも我慢できず砂防ダムの上で昼食だ。 空は快晴。 木々の新芽も芽吹き、緑と青のコントラストが食欲を倍増させる。 青空の下での食事はメチャメチャ気持ちよかった。^^ しかし、第三の目的も果たすことなくついえた。^^; 4人で昼食 15時、今日はいつもの採集のように強行軍をするつもりはなかったし、カンちゃんも風邪気味、ポンちゃんも仕事の疲れが抜けきらないようだったので、陽はまだ高かったが帰還する、、、予定だった。 しかし、朝の挨拶ではガラガラの風邪声だったカンちゃんなのに、青空病院にたった4時間ちょっと入院しただけで、いつものカン声に戻っていた。 恐るべし、青空病院。^^; それでも、一応帰宅の途につく。 しかし、目の前に見えるでっかい富士山。 「富士山でも採れるんだよね。ルリ系はもちろんツヤハダとか、マダラとか、、」 と言った瞬間、カンちゃんが「ツヤハダ」の4文字に反応した。 「ツヤハダ採りたぁ〜い。」 富士山 このツルの一声で予定のなかった富士山採集に突入だ。^^; しかし、初めての場所はそんなに甘くない。 ツヤハダは幼虫すら採れなかった。 でも何も採れないのではさすがに悔しいのでマダラポイントに移動。 マダラ成虫は残念ながら採れなかったが、幼虫はうんざりするほど採れた。^^; ただし、ここで助手席のコルリパワーがまたしても炸裂した。 「ねえねえ、これって幼虫じゃない?」 見るとマダラの赤枯れではなく、コルリっぽい黒枯れ材から幼虫を割り出している。 「おっ、こいつはコルリっぽいなぁ。」 言うと同時に材に付いたコルリの産卵マークが目に入った。 間違いなくコルリだ。 しっかし、こんな乾燥気味な溶岩台地の、しかも赤枯ればかりが目につく場所でまたしてもコルリとは。 ハンドル名を「助手席」から「こるり」に変えてみないか。^^; 早めに切り上げる予定だったのに、結局採集を終えたのはすっかり辺りも薄暗くなった18時半だった。 まあ、ポンカン助手席トリオが相手では、所詮予定通りにコトが運ぶとは思っていなかったのだが、まさか今日の目的を1つも果たせずに終わるとは夢にも思わなかったあいあんだった。^^; ポンカンあい席 ホソツヤルリ 4♂♂ 2♀♀ トウカイコルリ 2♂♂ 1♀ 計 9頭 |