神奈川 00年05月21日





05月21日。

無限大(∞)倶楽部監修の特製材採用オノが完成したというので、お昼過ぎにポンカン邸にお邪魔した。
(と言ってもマンションのエントランスでの立ち話だ。何度もポンカン邸を訪れているのに部屋はおろか玄関先にすら入れてもらえたことがない。^^;)

早速「無限大くん(仮称)^^;」を見せてもらう。
鋭いピッケル部とオノ部の輝く刃。
これを使えばオオクワぞろぞろ、という予感を感じさせる。(が、あくまでも予感で終わることが多い。^^;)

タコ採れくんと違い、柄の部分は金属製であるため折れたり抜けたりすることはまずないだろう。
しかし、多少重すぎるだろうか。
パワー採集派を自称するあいあんの腕でさえ重く感じるのだから、ポンカン助などの女性採集者にはかなりの負荷となりそうだ。

採集達人「無限大くん(仮称)^^;」

採集達人「無限大くん(仮称)^^;」

さて、本日は助手席接待のためショッピングのお供に朝から晩まで1日中お付き合いする予定だったが、ポンカン邸を出たのがすでに13時前。
急いで神奈川県の某所に向かったのだった。^^;

んが、目的地のショッピングモールに近づくと、その先には神奈川産ヒラタが産するとされている島がある。
先ほどの「無限大くん(仮称)^^;」を試し割りするには絶好の環境だよなぁ、と思っていると助手席が、
「あの島に渡りたいんでしょ? 仕様がないなぁ。 行ってもイイよ。」
と、まるで私の心を見透かしているかのような発言。
こいつはテレパシーが使えるのかっ!?@@
が、そんなことはどうでもイイ。
お言葉に甘えさせていただくことにした。^^;

15時。
こんな時間から島に渡る人なんかほとんどいない。
10名たらずを乗せた船は目的の島へ着く。
入れ替わりに島から帰る人は7〜80名はいるだろうか。
バーベキューや釣りを楽しんだ人たちが、赤くなった日灼け顔に満面の笑みを浮かべながら船に乗り込んでくる。
今日はショッピングだけの予定だった助手席のハンドバックやスカート・ヒールがやけに浮いていたのは気のせいか。^^;

さて、そんなことにお構いなしのあいあんは早速島内の探検だ。

この島は散策するための歩道を一歩外れると、ほとんど原生林がそのまま残っているという、神奈川では貴重な島なのだ。
しかし、その歩道の柵には「柵越え禁止」の立て札が多数。
仮にこの立て札が無くても、葉っぱのあちこちにケムシがくっついている原生林の中へは、半袖Tシャツではちょっと二の足を踏んでしまう。

しかも、島内はうっそうとしていて日はまだ高いのに薄暗い。
洞のある木も全くないようだ。
仕方なくペンライトでヒラタが潜り込んでいそうな木の幹とツタとの隙間を照らすが、距離があるため全然見えない。
やはり材採しかないか。

柵越え禁止の立て札がないところを選んで歩道を外れる。
が、全然それらしい木が見つからない。
約1時間でほとんど島内を歩いてしまった。
やはり初めての場所ではなかなか難しいなぁ、と思ったその瞬間、助手席の声。
「この材、食痕があるよ。」
小さな倒木だが、食痕が走っている。
どう見てもくわがたの食痕だ。
「お〜〜、くわがたの食痕じゃないか!」
コルリ以外でも材を見つけるのが得意になったね。
さすが我が弟子。^^
でも、また先を越されてしまった。^^;

まあそれはさておき、いよいよ「無限大くん(仮称)^^;」を試す時がやってきた。
まずはピッケル部でひと振り。
その重い自重のせいでザクッと材に食い込む。
手前にバキッと割るといきなり幼虫だ。
ヒラタっぽい。
さらに割る。
またまた幼虫。
今度はコクワかな?
素振りの時はやや重く感じたが、実際に材を割ってみると意外に使いやすいようだ。

これを見ていた助手席もタコ採れくんで割り始めた。
「その格好じゃ、みっともないからやめとけば。^^;」
「イイの、割りたいの。」
スカートとヒールなのにしゃがみ込んで材割りだ。^^;

小さな島ということもあって歩道にはひっきりなしにカップルや家族連れが往来している。
「あの人たち何やってるのぉ?」
ある家族連れのぼうやがお母さんに質問している。
「さあ、何やってるんでしょうね。」
と言いながら足早に立ち去って行く。^^;
助手席も最近はそんな言葉では動じなくなってきた。
頼もしいぞ。^^;

しかしこの倒木、よく見ると誰かが削ったあとがある。
我々以外にもこんな環境で削る馬鹿がいるんだなぁ。^^;

その後、私はコ♂2頭を割り出した。
が、いわゆる普通のコとはアゴの形が少し違うような?
まさか亜種?
んなわきゃないか。
やっぱ気のせいだにゃ。^^;
でもまだ2頭しか検していないので、一応他の幼虫の羽化を待って再度調べることにしよう。

神奈川某島産コ♂

神奈川某島産コ♂

30分の材割りで、コ♂2頭、ヒラタ・コ幼虫数頭ずつをゲットしたので、17時の最終便に遅れないよう早めに桟橋まで戻ることにした。
最終便の船は予想通り超満員状態だ。
ざっと見ただけでも100人以上は乗っていると思う。
たしか定員は90人ぐらいだったはずなんだが。^^;

それでも無事に帰港しクルマに乗り込んだ我々は、18時頃やっと当初の目的地であるショッピングモールへたどり着いた。^^;
閉店までの2時間、めいっぱいウインドウショッピングを楽しんだのだが、
「今日は1日中私のお買い物の日だったのに、私の時間は4分の1だけ。 結局4分の3はまたまたくわ関係になったね。」
ちょっぴりだけ不満顔の助手席だ。^^;

「今日もゴメンね。 次こそは一日中付き合ってあげるからね。^^;」
と言いながらも、その次の日が全くいつになるかわからないあいあんだった。^^;


コ    2♂♂

計     2頭


2000.05.22