檜枝岐 00年06月03日





06月03日。

前日の長野採集で、満足行く結果が得られなかったポンカン助と私の4人は新潟県内で一泊したその足で檜枝岐へ行くことにした。

が、残雪の影響でR352はまだ未開通。
仕方なく日光経由という非常に遠回りな道で檜枝岐に向かった。
さらに、通過予定だった栃木県北部の林道がココもまた閉鎖中。
さらに遠回りを強いられた我々は5時間以上もかかってようやく檜枝岐に到着。
横浜から行くよりも時間がかかってしまった。^^;

さて、山道に苦労しながらも10時過ぎには御池に到着。
アミを持っていざ出陣、のはずだったが後方よりパトカーのおでまし。
「そこの男女、ここは国立公園内だ。いっさいの採集は禁止だ。」
と大きなスピーカーで怒鳴りたてている。^^;

しまった、ココは特別保護区だったのか。^^;
知らなかったとは言え、我々の落ち度に間違いはないから即座に採集を中止し、陳謝し、別の場所へ移動しようとしたが、このお巡りさん達はまだまだ文句を言い足りないらしく、撤去態勢の我々をなおも呼び止め、
「ダメだと言ったらダメなんだ。なんなら逮捕してもイイんだぞ。」
だからココでは採集しないってはじめっから言ってるでしょう。
自分たちの非を差し引いても、非常に威圧的な態度で、しかもあまりにしつこいのでとても不快な気分にさせられた。

ところが、気分を変えて採集に打ち込もうにも、相変わらず御池から先は一般車通行止め。
国立公園でも特別保護区でもない広沢林道までは片道7km。
林道内での採集を考えると片道10km、往復20km。
しかも帰りはかなりの上り坂だ。

御池駐車場の残雪とポンちゃん(画像:カンちゃん)

御池駐車場の残雪とポンちゃん(画像:カンちゃん)

それでも何もしないよりはマシと、御池から広沢方面に向かって4人で歩き始めた。
クルマで行けばほんのわずかなのに、歩いて行くとその距離に当惑させられる。
国道を下りながらブナの新芽を見て歩くが、標高がやや高いのか、この辺はまだ少し早すぎるようだ。

1kmほど歩いたところで地元関係車が走ってきた。
とても下までは往復不能と判断した私は、ダメモトで声をかけてみることにした。
「すみません、下まで乗せて行って下さいませんか?」
「どこまで行くの?」
「広沢林道付近までです。」
「行きはイイけど、帰りは歩きだよ。それでもイイなら乗ってイイよ。」
思わぬ回答。(^o^)/
んが、究極の選択。^^;
しばらく考えた末にやはり乗せて行ってもらうことにした。
途中車窓からブナの状況を確認する。
標高が300m下がり、広沢付近ではブナはベスト状態だ。

が、クルマは広沢入口を通過。^^;
その先をさらに数km進み、新潟県内に入ったところのペンションに到着。
この方はこのペンションのオーナーさんだそうだ。
国道開通に備えペンションの準備をされているらしい。
ココでお茶を頂き、ふたたび広沢まで送っていただいた。(ありがとうございました。m(_~_)m)

広沢林道に送って頂く

広沢林道に送って頂く

さて、13時ジャスト。
いよいよコルリ三昧の時間がやってきた。^^
ちょうど広沢入口付近で道路工事をしている人たちの好奇な目を背中に林道に入ってみる。

すると、いる、いる、いる。
コルリだらけだぁ〜〜。(^o^)/
「いたぁー。またいたぁー。^^」
「おもしろぉ〜〜い。^^」
「すごい、すごい。^^」
コルリ3人娘のはしゃぎ声が広沢林道にコダマする。^^;

広沢林道のコルリ3人娘

広沢林道のコルリ3人娘

帰りの上り7kmを考え、広沢林道は入口周辺だけ見て回るつもりだったが、あまりの個体の多さに結局約1.5kmも進むことに。^^;
それでも、13時から16時までのちょうど3時間で採るも採ったり300頭以上!!
単純計算でも30秒に1頭の割合だ。
コルリを探すより、ケースに入れるほうが何倍も時間がかかった。^^;

で、これだけ採ってもまだまだ上空を飛び交うコルリ。
予想はしていたものの実際広沢にはいったい全部でどれだけいるのか、全く見当がつかない。
4人ともおよそ半分はリリースしたが、このリリースが果たしてどれだけの効果があるのか疑問になるほどの多産ぶりだ。^^

結局かなりの数の個体を落としてしまったが、広沢ではポン・カン・私がそれぞれ約70頭、助手席は1人で120頭。
前日のハナ差をひっくり返すつもりが、逆に一気に50馬身の差をつけられてしまった。^^;

広沢林道のコルリ

広沢林道のコルリ

そして16時、まだまだ林道を上がって行きそうな雰囲気の3人娘にそろそろ帰還しよう、と提案する。
私の提案がなければ、まだまだどこまでも突き進みそうな3人娘だった。^^;

そろそろ300頭のコルリ

そろそろ300頭のコルリ

広沢林道入口までのおよそ1.5kmを下り、ココから逆に国道を上っていく。
が、採り疲れた我々には想像以上に上り坂がきつい。
夕立なのか雷雲も発生しポツポツと雨も落ち始めた。

しかし、1.5kmほど上ったところで救世主が現れた。
工事関係車両だ。^^
クルマが後ろから近づいてくる音を聞きつけ、とっさにメチャクチャ疲れている表情&歩き方の芝居をしたという助手席とポンちゃん。^^;
これを見てかどうかは知らないが工事車両の1台が我々の横で停まった。
「御池まで歩いて行くの?」
「ふぁい、そうですぅ。^^;」
思い切り疲れた表情で私も答えた。^^;

「よかったら乗って行くかい?」
「はい、ありがとうございます。(^o^)/」
とびっきりのうれしいお誘いにテキパキとクルマに乗り込む4人組。
おいおい、我々は疲れていたんじゃないのかい。^^;
ともかく、この救世車?のおかげでなんの苦労もなく無事御池まで到着できた。(ありがとうございました。m(_~_)m)

17時、駐車場に停めておいたクルマに乗り込むときには、雨雲のせいであたりは薄暗くなっていた。
「コルリ採集、お疲れさまでしたぁー。^^」
「ども、お疲れさんでした。^^」
コルリもタコ採れできたし、車内で1日の労をねぎらう。。。 が、これで採集は終了しなかった。^^;

「まだ少し明るいし、matsudaさんポイントにちょっと寄ってみる?」
冗談半分でかけた言葉だったのに、これを本気にとった人がいた。3人娘だ。^^;
「よし、行こー。」
カンちゃんの一声で延長戦が始まった。^^;

17時半、matsudaさんポイント、別名クマポイントに到着。
ホントにあたりは薄暗い。
ココはクマが出る場所だというのに3人娘はキャピキャピだ。^^;
仕方なく金属バットを片手に、大きな音を出しながらポイントへ突き進んだ。

しかし、ここでは1週間前に当のmatsudaさん達4人が土日で計400頭も採ったばかり。
薄暗いうえに新芽も終了していて、まったくコルリの気配がなかった。
んが、
「いたっ!」
またしても助手席の声。
カエデのような木の新芽で見つけたようだ。
採集方法や樹種を問わないコルリ万能オンナだ。^^;

コルリ新芽はほぼ終了モードのこのポイントだったが、結局助手席が7頭にカンちゃんが3頭。
私はぼ〜ずで着差は60馬身に。。。^^;
18時半、完全に日も暮れ、温泉に浸かり、いつもの焼肉を食べてようやく長い1日が終了する。。。はずだったが、まだ終わらなかった。^^;

ミヤマ狙いで帰り道の外灯ごとに鋭い眼光を走らせるポンちゃん。^^;
蛾が大っ嫌いなくせに外灯採集は大好きという変わり者だ。^^;
結局、いつものコンビニの周囲までよく探したが、残念ながら外灯採集では1頭も採れなかった。

しかし、今回は本当に広沢のすごさを思い知らされたコルリ新芽採集だった。
また、その採集好き&採集上手に敬意を表して、そろそろハンドル名を「こるり」に変えてみないか?^^; > 助手席さん
なかなか可愛いハンドル名だと思うぞ。^^;

というわけで、また来年も行こうね。(^^)/ > 3人娘


コルリ   55♂♂15♀♀

計         70頭


2000.06.10