長野 00年06月10日





06月10日。

くわ馬鹿夏号発行の編集作業を終えたばかりで全然出撃の予定はなかったのだが、ポンカンからのお誘いコールと助手席の許可で前夜になって急遽出撃決定。
05時、助手席とポンカンを乗せて前週に続き再び長野の某山へ向かった。

09時現地到着。
前週に比べればかなり解けてきてはいるが、まだまだ相当な積雪だ。
しかも空は曇天。
気温もさほど上がっていない。

駐車スペースにクルマを停めると見慣れたクルマを2台発見。
あ〜車とえりー車である。
ただでさえこの天候なのに、この2台がすでに停まっているのでは希望の灯も消えようというものだ。^^;

が、しかし山道を30mほど歩いたところで1♂発見。
出ていることは出ているみたいだ。
その後、助手席と2人で山道を歩いたが、わずかに良さそうなポイント2カ所であわせて20数頭。

コルリペアのシルエット(あ〜氏撮影)

コルリペアのシルエット(あ〜氏撮影)

それのストロボ(あ〜氏撮影)

それのストロボ(あ〜氏撮影)

こんなことならまだ前週の方が良かったかも、と嘆いても始まらない。^^;
コルリの乱舞を頭に描いていた我々は全くの拍子抜けで、午前の部を終えることになった。

昼食後、別の林を探索しようということで三々五々散らばることになった。
崖下の向こうによさげな林を見つけた私は、みんなの忠告にも耳を貸さずショートカットのため残雪の崖を下ろうと試みた。
んが、予想通り途中から数メートル下まで滑落。

本当はメチャメチャお尻が痛かったのだが、余裕の表情を作るため下まで滑落したところで野球の滑り込みポーズ。
しばらく余裕をかまそうと思っていたのだが「カメラ、カメラ」と崖上で騒いでいる声が聞こえたのであわてて立ち上がった。
この滑落でズボンどころか下着までびしょ濡れになってしまったということにはあえて触れないでおこう。^^;

さて、崖下へおりると急にガスがかかってきた。
アッという間に5m先が見えない状況になってしまった。
とりあえず、先ほどの眼下の景色の記憶を頼りにまっすぐ進んでみる。

おいしそうなブナがあった。
幹に足をかけ新芽をチェックしたが全然入っていない。

さらにまっすぐ進む。
倒木を越え、折れ枝をかいくぐりまっすぐ進む。

おいしそうなブナがあった。
幹に足をかけ新芽をチェックしたが全然入っていない。

ん? あーーー、これはさっきのブナじゃないか。

まっすぐ進んできたはずなのに、なぜまた同じ所に戻ったんだ?^^;
背筋が凍り付く。
ドラマなどではよく見かける光景だが、いざ自分が体験するとガスの中の孤独感も加わり恐怖感倍増だ。
ちなみに晴れたあと上から確認したのだが、どうやら大きな円周上に進んでいたようだ。

さて、今度は先ほど以上に意識して直進することにした。
すると鬱蒼(うっそう)とした林に突入。 ココは崖沿いの林で、起伏が激しく倒木・折れ枝をよけながらの行進なので非常に進みづらい。
それでも林の真ん中あたりのブナの新芽に飛来するコルリを発見。
アミを伸ばそうにも枝が邪魔になって振り回しづらい。
なんとか5頭ほどゲットしたところでさらに道なき道を進む。

進むこと30分。
自分では思いもよらなかった場所に出た。
そこは午前中に助手席と二人でまわった道だった。
とりあえずクルマまで戻れる、という安心感に加え、それまでのガスがフッと消え、やっと現実世界に戻れたような気がした。^^;

その後、午後をまわっても一向に晴れる気配がないので我々は早々と下山することにした。
なお、このあとあ〜さんの長野ヒメオオポイントに案内していただき、ココでもコルリ4頭をゲット。
新ラベルを追加できたことはラッキーであった。^^


コルリ   15♂♂ 4♀♀

計         19頭


2000.06.11