熊本 00年06月19日





06月19日。

故郷鹿児島で従兄弟の結婚式に出席するため帰省した私と助手席は、観光を兼ねて熊本の山に採集に行くことにした。^^;

場所は熊本県と宮崎県の県境をまたぐ九州山地のとある山。
図鑑で見たラベルに記載された地名だけを頼りに出撃だ。

鹿児島から高速道路を1時間、一般道におりて1時間、最後に林道を1時間。
移動だけで片道3時間、往復6時間の行程だ。
20時過ぎの最終便で帰る予定だったが、これでは1日の大半が潰れてしまう。
観光に費やす時間がなくなることがわかっていながら、よくぞOKを出してくれたものだ。^^;
感謝。^^ > 助手席

09時に出た我々は、計算通り11時過ぎには林道入り口に到着した。

九州の山道は急峻

九州の山道は急峻

クルマを駐車場に置きトイレに入ろうとしたが、昼間なのに女子トイレはものすごい蛾の数。^^;
蛾嫌いの助手席でなくとも誰もが二の足を踏んでしまうほどの気持ち悪さだ。
幸いまわりには誰もいなかったので、助手席はやむなく男子トイレで用を済ませたということにはあえて触れないでおこう。^^;

さて、トイレを出てまわりの景色を堪能することしばし。
ふと足下を見るとミヤマ♀の死骸が落ちている。
標高も1000m近くなので、灯火時間まで粘れば何頭か採れるだろう。
さらに遊歩道を歩いてみる。
何頭かの蝶に混じって、緑っぽく輝くひときわ綺麗な甲虫が目に入った。
ハンミョウだ。
自然のハンミョウを見るのは初めてだ。
なんとか捕まえたかったが、「みちおしえ」の異名通りよく飛びまわる。
結局アミを持たない私は途中で見失ってしまった。
残念。

少しの休憩ののち、ココからダートな林道を進む。
目指す山の登山道入口に着いたのはすでに昼前だった。
採集道具と飲料をカバンに詰めこみ、登山道を進む。

助手席の道も急峻

助手席の道も急峻

山にコダマする鳴き声を何度も耳にし、道のあちこちにフンのあとを目にする。
直接我々の目の前に現れるのもいる。
このあたりは非常に鹿が多いようだ。

緑の胴体に足は黄色のムカデ

緑の胴体に足は黄色のムカデ

1km弱ほど進んだところで大きなブナの倒木が目に付いた。
早速オノを使って割ってみる。
アカアシらしき幼虫が出た。
1時間ほど格闘、その後何頭か幼虫を追加し次の木を探そうかと思ったとき、黒い個体が転がり落ちた。

九州産スジ

九州産スジ

コクワかな?と思って手にとってみると内歯の形が違う。
おおっ、かなり小さいがこれはもしやキュウシュウヒメオオか!
と、イイ気分になれたのはその後1週間。^^;
みなさんからスジだという太鼓判を押していただき、08月のリベンジを誓うことになるのだった。^^;

ホントにスジ?

ホントにスジ?

さて、そのときはスジだなんて全然思っていない上機嫌のあいあんはさらに先に進む。^^;
200mほど進んだところで、今度は大きな立枯れ。
ほどよく赤枯れしており、ツヤハダ好みだということは素人目にもはっきり判る。

ツノクロツヤムシならナンボでも採れる

ツノクロツヤムシならナンボでも採れる

最初の2、3叩きですぐに幼虫が転がり落ちた。
こちらは間違いなくツヤハダ幼虫だ。^^
さらに叩き続けると出るわ出るわ幼虫がアッという間にルアーケースを占領。
こうなりゃオヤも出すしかないと、さらにがんばって叩き続ける。
何頭目かの幼虫が下に転がり落ちた。
それを拾おうと下に目をやると、、、ん?
おーっ、ミナミツヤハダだー。(^o^)/
いつものように、いつのまにか♀が転がり落ちていたのだ。^^;

ミナミツヤハダ♀と幼虫

ミナミツヤハダ♀と幼虫

これを見た助手席の「ふーん。じゃ私も削ってみようかな。」という声。
ヒメオオ狙いの大きな倒木では「疲れるだけ」とイイながら全然テンションが上がっていなかったのだが、やはり小型のかわいい種を目にすると、小型種オンナの血が騒ぐらしい。^^;

タコ採れくんを手にし叩くこと数分後。
「いたーーっ。これツヤハダでしょ?」
おーーっ、きっちり♂をゲットしている。
しかも、私と違って下に転がっていない。^^;
立枯れの蛹室の中にミナミツヤハダ♂をしっかりとどめている。^^;

「さあ、これで1ペア揃ったし、もう帰れるわね。」
いつもこれだ。^^;
まあ、今日は飛行機の時間もあるし仕方ないか。
なので14時を過ぎたところで下山することにした。
結局この山では成虫はスジとミナミツヤハダだけだったが、幼虫もいれるとアカアシ・マダラもゲットできた。

林道を下り、一般道を戻り16時過ぎ人吉市街に到着。
思ったより早く着いたため飛行機の時間にはまだ間がある。
というわけで、パチンコ屋に入ることに。^^;

6000円もスッてしまった私に対し、5000円で3箱出した助手席はギャンブラーでもあった。^^;
私が座った台を見て、
「ナニこんな台選んでんのよぉ〜〜。」
と呆れ返る助手席。^^;
だって、台の見方なんてわからんよん。^^;

しかし二人あわせてかろうじてプラスになった我々は、そのお金で食事でもしようとラーメン屋を探しに市街地をぐるぐると走り回った。
ところが途中球磨川に架かる橋を渡っていると中州の河川敷によさげなヤナギ。^^
中州だから無理かなぁ、と思いつつもクルマを降りてペンライトと針金片手にヤナギルッキング。

すると、最初のヤナギの洞にでっかいお尻。(@@
注意深く近寄っていったけど、♂らしき個体は奥に消えて♀の頭が見えるだけ。
頑張って引っぱり出そうとしたが、♀も奥深くへ。(T_T)
やっぱり、普段樹液採集なんてしてないから下手っぴだ。^^;

で、次の木は洞がなかったので試しに蹴ってみたら、目の前にポトッ。
拾い上げたらノコ♀だった。^^
さらに隣の木の上方に黒い♂個体。
蹴っても落ちてこないので、枝を使ってようやくのことで落としたら、ただのコ。(-_-メ

ノコ♀とコ♂(一度採集した個体をもう一度幹に掴まらせたヤラセ画像)

ノコ♀とコ♂(一度採集した個体をもう一度幹に掴まらせたヤラセ画像)

コ♂・ノコ♀は即リリース。
まあ、こんな河川敷の中州でも、くわがたがいたということが分かっただけでも良しとしよう。
ココのヤナギの林はヤブ蚊がすごかったので早々に脱出。
河原で夕涼みをする我々だった。

河原の助手席

河原の助手席

夕涼みを終えクルマに戻る途中、ダメモトで最初に見た木をチェックしたところまた♂がお尻を見せていた。
で、今度こそ慎重に針金使ってゲットォ!!^^

洞が小さいので、たいした大きさのヒラタじゃなかったが、非常に大きく見えた。
ほじり出すとき「もしかしてオオかぁっ。」なんて思っちゃったりして。^^;
まあ、素人ということで許していただきたい。^^;

ヒラタ♂(一度採集した個体をもう一度幹に掴まらせたヤラセ画像)

ヒラタ♂(一度採集した個体をもう一度幹に掴まらせたヤラセ画像)

で、今度こそ飛行機の時間が迫ってきたので、仕様がないから♀はあきらめて九州道に乗るあい席だった。

飛行機の中から関東地方

飛行機の中から関東地方

ps
九州山地のこの周辺には生物資源保護地域として指定されている区域があるので採集の際には禁止区域に注意されたし。


ヒラタ        1♂
ノコギリ          1♀
ミナミツヤハダ       1♀
スジ         1♂
コ          1♂

計            5頭


2000.06.21