茨城 00年07月30日





07月30日。

翌、日曜日。
午前中だけの予定で、もう一度ヒメオオを狙いに林道へ向かった。
ポイントに着くとそこにはクワ道車。^^;
起きてすぐヒメオオが始められるよう、前夜灯火を撤収後ココで寝ていたらしい。^^; クマも出る場所だというのに。^^;

このポイントでヒメオオ54ミリ(後日採集)を発見するも、強風のために落下。^^;
小〜中型ヒメオオやアカアシを少し追加し、昼食はクワ道さん達とご一緒した。
このとき、カブト樹液ポイントをいろいろ伺ったが、彼らの知るポイントは埼玉とか茨城方面(遠い)。^^;

どうせ埼玉に行くなら、タカ邸に寄ってタカさんにカブトポイントを案内して貰おう、と自分勝手な計画を立て、早速タカさんの携帯に電話した。^^;

が、なんとタカ一家は家族(採集?)旅行で新潟方面へ出掛けている最中とのこと。
今日はトコトンつかないなぁ、と思っていたが、タカさんの不在のおかげで、とんでもないお土産を持ち帰ることになるのだった。^^;

今回は全くついていないなぁ、と思いながらもカブト追加は必須条件のため樹液採集に檜枝岐から茨城某ポイントに向かった。

カーナビに案内されるまま某ポイントへ近づく。
このポイントは冬期にあ〜さんやクワ道さん達がオオクワをゲットしているポイントにほど近い。
が、近づくにつれてカーナビがなぜか遠回りを指示している。^^;
えーい、こんな遠回りなんかしてられんワイ、ということで画面に表示される地図を見ながら最短と思われるルートを走った。

その途中、ふと遠くに大木とまではいかないが中サイズのクヌギ。
遠目にも洞があるのがわかる。
しかし、その木までは強烈なブッシュだ。
普段ならこんなヤブコギなんかしないのだが、気が付くと何かに操られているかのようにヤブコギの準備を始めている自分。

自分の背丈ほどもあるヤブを必死で漕いでそのクヌギにたどり着く。
木の周りには樹液の臭いが充満しているのに、このクヌギには誰も近づいた形跡がない。
周りの草がただの1本も踏まれていないのだ。

まずは木の根元から這い上がって来ようとしているカブト♂を1頭ゲット。
時刻は18時。
そろそろあたりも薄暗くなっている。

暗すぎてNG

暗すぎてNG

つづいて一番見やすい位置にある樹皮めくれの中を照らす。
コクワがペアで入っている。

さらに次の樹皮めくれの中を照らす。
@@;
オオクワだ。
でっかい内歯が光った。
オオクワだよな。
間違いないよな。
オオクワに間違いないよな。
自問自答が数秒続いた。

オオ♂70ミリ(ヤラセなしの生態画像)

オオ♂70ミリ(ヤラセなしの生態画像)

なんでこんな簡単に見つかるんだ?
夢か?

もう一度照らす。
間違いない!
心臓がバクバクして、今にも口から飛び出しそうだ。^^;

かなり大きな大歯型のオオクワが、樹皮めくれの一番奥にこちらを向いて陣取っている。
やった〜〜。(^o^)/
心の中で思い切り叫ぶ。

まさか、オオクワなんかいるとは思わないからケースも何も持ってきていない。
クルマのほうを振り返ると、たまたま助手席がこちらを向いた。
何か言いたげだがそんなことは後回し。
私は頭の上ででっかいマルを作った。 \(^o^)/

ただごとではないと感じたのか、助手席はクルマを降りて少し歩み寄ってきた。
声が届くところまで私も戻り、オオクワがいたことを告げ、コンビニで虫かごかケースを買ってくるよう頼んだ。

「逃げられないでよぉ。^^」
と言いながらクルマでコンビニに向かう助手席。

もう一度木のところまで戻って、何度も何度も照らしながら笑いを押し殺せないあいあん。^^
もし誰かに見られたらきっと不気味なオトコに映っただろう。^^;

ちなみに、このオオクワが入っていた場所は上の画像からもわかるとおり、奥深い洞ではなくどんづまりのため、逃げ込まれるということは絶対ない。
したがって余裕だ。^^

が、なかなか助手席は戻ってこない。
ほんの10分ほどの時間だったと思うが、それが1時間にも2時間にも感じられる。
戻ってきてからほじくり出そうと思っていたのだが、どうにも我慢できなくなり、ピンセットで引っ掻きにかかった。^^;

が、当然のこととしてそんなに簡単には出てこない。
あまりピンセットで掴みすぎてキズでもつけたら残念だし、長期戦覚悟で格闘を続けた。

やっとのことでお尻の部分を叩けるようになり、だんだんと入り口近くに押し出されるオオクワ。
あと少しというところでとっさに指を突っ込む。
思いっきり挟まれた。
が、全然痛くない。^^
そのままゆっくり抜き出す。

出た〜〜〜。\(^o^)/
おびただしい数のダニだらけだったが、デッカイ個体だ。^^

ちょうどその時助手席が戻ってきた。
ケースも虫かごも売ってなかったようだ。
仕方なくMDケースの中のMDを全部出してその中に入れた。^^;

ノギスを持っていなかったので、定規で測ってみる。
およそ70ミリ。
マジ、でっけぇ。^^

クヌギ林

クヌギ林

このあと、うちに帰りノギスで何度も計った。
70.0じゃウソっぽいよなぁ、と思うので何度も何度も計り直す。
70.1でも70.2でもイイ、伸びてくれ〜、
という期待もむなしく決して70.0以上にはならなかった。^^;

オオ♂70.0ミリ

オオ♂70.0ミリ

実は、このあと何度も何度もこの木に通うことになり、強烈なブッシュにも道が出来てしまう。^^;
ブッシュが元のままなら、ほとんど誰も近づかないであろう場所だったのだが、ある程度道が出来てしまうと当然のこととして木に近づく採集者も増えるのだろう。
およそ1ヶ月後にはこの樹皮めくれは誰かの手によって完全に剥がされてしまい、今ではもう2度とオオクワが採れるような樹皮めくれではなくなってしまった。
残念。(;_;)
(注:樹皮めくれを剥がしてはいけません。剥がさなければ何度でもくわがたは採れます。)

しかし、なんといっても70ミリのオオクワが採れたのだから、これ以上の贅沢を言ってはバチが当たるというものだ。^^;
とにかく、この場所をカブトポイントとしてアドバイスしてくれたクワ道さんと新人K君に感謝だ。^^
そして忘れちゃいけない。
旅行に出掛けて不在だったタカさんにも大感謝だ。^^;
いないでくれてありがとう! > タカさん

あれ?最初に採ったカブトはどうしたんだっけ?
いつの間にかいなくなってる。^^;
もちろんその後カブトを1頭も追加できなかったのは言うまでもない。^^;;


オオ    1♂

計     1頭


2000.09.12