神奈川 01年04月15日





04月15日。

久々にホソツヤの新規開拓を目指して神奈川の山々を徘徊することにした。

いつもの早朝野球を終え、相棒を迎えに行き、出発したのは08時。
ちなみに、相棒家のすぐ近くに新幹線が通っているのだが、ガード近くに差し掛かったところで偶然新幹線が通り過ぎた。

「あっ、新幹線だっ。」
新幹線を見るたびに毎度同じことを言う相棒。
まるで電車好きの小さなオトコの子のようだ。^^;
「新幹線を見るとイイことがあるような気がするんだよネ。」
そいつぁ、初めて聞いた。^^;

そんな朝の会話から出発した我々は、まず丹沢山系の某山をめざして走ることにした。

途中わずかに渋滞に巻き込まれ、11時過ぎ目的の林道に到着。
丹沢近辺の林道は入口がゲート封鎖されていることが多いのだが、この林道にはゲートはなかった。
んが、この林道、すこぶる路面状況が悪い。

林道じゅう大きな落石だらけ、路肩はもろく、道幅もせまい。
うっかりすると谷底へ転落だ。
ホントに新幹線は縁起がイイのかい?^^;

峠付近まで上ったところで、近くの沢沿いを歩いて登ってみた。
が、材にはマークがない。
マークどころか他の甲虫の幼虫すら出ない。
ブナはたくさんあるのにムシがとても薄い。
ホントに新幹線は縁起がイイのかい?^^;

1時間ほど粘ったが、全くルリ属のカゲもカタチも見えない。
昼も過ぎたのでポイントを移動することにした。

山梨県側から見た富士山

山梨県側から見た富士山

次なるポイントへの移動に際し、有名ポイントに行くか、このまま新規探索を続けるかで大いに悩んだ。
新規探索はとても意義があるが、先ほどのような完全ぼ〜ずはつらいモノがある。。。
かといって既知実績ポイントでは採れてもさほど嬉しくない。。。
が、1頭でイイから採りたい。。。
でも新規も捨てがたい。。。

悩みに悩んだ挙げ句、今日は帰ることにした。^^;
気持ちも半々で、どちらにも決定できない場合には、どちらの方法で採集を続けても成果が出ないような気がしたのだ。

で、帰り始めて10分後、よさげな尾根が見えてきた。^^;
「ちょっとだけ叩かせて。」
優柔不断な私は、花粉症のため猛烈に体調不良だからクルマで寝ているという助手席に許可をもらって、登山道を100mほど登ってみた。

まず、先ほどの新規ポイントとは全く違う雰囲気に胸がワクワクしてきた。
とりあえず、まず最初に目についた根元から折れている細い木の折れた枝を見てみた。
カサカサに乾いていたが、わずかに産卵マークも確認できる。
ちょっと古いかな?、と思ったが、2〜3叩きでいきなり出た。

神奈川産ホソツヤルリ♂

神奈川産ホソツヤルリ♂

ん?、ホソツヤだ。
あまりにもあっけなく出てきたので、どうも感動が湧かない。^^;
デジカメをクルマに置いてきてしまったので、この木はとりあえずこのままにして別の木を探す。

10m上に同じようなブナの木がある。
マークは見当たらなかったが、枯れ枝の部分を根元から折ってみた。
またまたいきなりホソツヤだ。
こんなに簡単に出てしまったのでは、全く感動が湧かない。^^;

私ごときにこんなに簡単に見つけられるなんて、さては自分は知らなかっただけの超有名ポイントかと思い標本修理工T師匠に確認の電話を入れてみた。
「初記録ではないですが、有名なポイントじゃありませんよ。おめでとうございますぅーー。」
いつもの冷静な返事が返ってきた。^^;

有名ポイントではないと聞き、ココで不思議と感動が湧き上がるあいあん。^^;
いったんクルマまで戻ってデジカメを取り、ついでに助手席に採ったばかりのホソツヤを見せる。
「結構簡単に採れちゃったんだよ。^^」
「はいはい、一緒に採りに行こ! って言いたいんでしょ?」
相変わらずテレパシーなオンナだ。^^;

今度は2人で登山道を登り、先ほどの折れ枝の続きを削ってみる。

神奈川産ホソツヤルリ♀

神奈川産ホソツヤルリ♀

今度は♀だ。
太陽の光を浴びたホソツヤほど綺麗なものはない。^^

助手席

助手席

1時間かけて都合3♂2♀出したところで、助手席の体調をおもんぱかって下山することにした。
(ホントは競馬の皐月賞を見るために下りたのだ、ということは黙っておこう。^^;)

神奈川産ホソツヤルリ♂ピンぼけ

神奈川産ホソツヤルリ♂ピンぼけ

で、皐月賞も当たったし(単勝だけ^^;)、新規ポイントでホソツヤも採れたし、やっぱり新幹線は縁起がよかったぁ、(*^^*)
と思いながら帰還するあいあんだった。^^;


ホソツヤルリ    3♂♂ 2♀♀

計             5頭


2001.04.15