檜枝岐 01年05月30日





05月30日。

休出の代休をこの日にとった私の目的は、もちろんコルリの新芽採集だ。^^
04月の材採同様、平日休みのザジさんと2人で前夜から檜枝岐に向かった。

檜枝岐までの運転は初めてというザジさんなので、横でナビをするべく車中では頑張って起きていたのだが、途中不覚にも寝てしまった。
ふと、目を開けてみると「白河」の文字が。。。^^;
おわっ、いつも左折する場所を30kmぐらい過ぎてしまっているようだ。^^;
慌ててザジさんにUターンしてもらい引き返したが、無駄な時間を1時間はロスしてしまっただろうか。

当然、いつものコンビニに到着したときにはすでに明るくなっていた。
駐車場を見渡すと、外灯下に今年初のミヤマ。
ただし礫死体。
もう少し早く来れば助けてあげられたかもしれなかった。^^;

ミヤマ礫死体

ミヤマ礫死体

さて、現地に着いて仮眠しようと思っていたのだが、車内で十分仮眠をしてしまった私は、このままでは仮眠する時間もないようだし、到着までザジさんにも仮眠をとってもらおうと運転を代わった。

05時半、檜枝岐着。
今日は先日とうって変わって快晴だ。^^
まだ気温は低めだったが、昨日の居残り組でも探そうかと早速林道に向かった。

まずは軽く国道沿いの新芽で1♂ゲット。
おーーー、きれいだーーーっ。ホントに青いんですね。^^
今度は檜枝岐の山中にザジさんの歓声が響き渡った。^^;

林道に入るが、入口周辺の新芽は極めて完全に終了しており標高を上げるため先に進む。
いくつか新芽の個体を採集したあと、09時頃からコルリが飛び始めた。
枝先でも活発に動き回っている。

枝先を歩くコルリ♂

枝先を歩くコルリ♂

少し慣れてきたザジさんも結構採れているようだ。^^

初新芽採集のザジ氏

初新芽採集のザジ氏

しかし、このような快晴・気温にもかかわらず、3時間で300以上採れた去年のタコ採れのような爆発力はない。
8時間もの採集で84頭の成果。^^;
今年はすでに終了モードに入っているのだろう。
そういえば、今年とよく似た状況の一昨年の05/30もたしかに終了モードであった。

すでに開ききっているブナの新芽

すでに開ききっているブナの新芽

しかし、それにしても今日は天気がイイ。
というわけで、コルリの生態をいくつかご紹介しよう。

新芽に体を突っ込む一般的な様子

新芽に体を突っ込む一般的な様子

コルリ新芽採集ではごく一般的なシーンである。
このような個体は枝を多少揺らしても落ちたりすることはほとんどない。
撮影が簡単なので、各コルリ関係HPや採集記でもお馴染みだろう。

新芽の横に穴を開けて頭だけ突っ込む個体

新芽の横に穴を開けて頭だけ突っ込む個体

上と同じような個体だが、新芽がまだやや固いために横に穴をあけて頭だけ突っ込んでいる個体。
これもほとんど落ちることはないが、当地ではあまり見かけない。

食事を優先する♀と交尾を優先する♂

食事を優先する♀と交尾を優先する♂

これがもっとも多く見かける状態。
とくに交尾に熱心な♂は、直接個体に触れても逃げたり落ちたりしないこともある。^^;

新芽ではなく、開いた葉の根元につく♀

新芽ではなく、開いた葉の根元につく♀

終了モードにありがちな情景。
林道入り口付近で撮影したものである。
発生後期のポイントでは♀が目立つようになる気がする。
私の経験では、このように完全に開いた葉に付いているのはほとんどが♀だ。

ブナ以外の枝先を歩く♀とそれに乗っている♂

ブナ以外の枝先を歩く♀とそれに乗っている♂

夕方になると、産卵のためか就寝のためか♀が新芽を離れて枝づたいに下り始める。
しかし、交尾に熱心な♂は♀の背中に乗ったまま、まるで亀の親子のようだ。^^;

14時を過ぎて、採り疲れたというよりは歩き疲れた我々は下山することにした。
村内の空き地でザジさん特製焼きそばをご馳走になる。
うーーん、美味い。(*^^*)

その後、助手席で熟睡のザジさんを車内に残し、舘岩村での新芽採集を試みたが、こちらは新芽どころかコルリ自体が完全終了。
17時をまわったところで本日の採集を終了した。

堅くなっているブナ

堅くなっているブナ

ちょうど柔らかそうなブナ

ちょうど柔らかそうなブナ

開ききっているブナ

開ききっているブナ

その帰り道、ザジさんがお土産を買っている。
「檜枝岐に来てお土産を買う」という習慣のない私には、とても新鮮に感じられた。^^;

新芽の中からコルリ♂?

新芽の中からコルリ♂?

見るとコルリペア

見るとコルリペア


コルリ   51♂♂33♀♀

計         84頭


2001.05.31