06月03日。 前日の新規・下見採集を終え、早朝の軽井沢ショッピングを楽しんだ我々はゆっくり下道で帰ることにした。 今日は雲ひとつない快晴でホントに天気がイイ。 なので、新芽時期はとっくに過ぎているのを承知で山梨の増富に立ち寄ってみることにした。 いつもの林道を進み、いつものポイントにクルマを停めて身支度をする。 このポイントはヒザ下ほどの水流がある沢を渡らねばならないので、全然採れるとは思ってもいなかったのだが、万一採れたら戻るのも面倒だしデジカメやアミも持って渡った。 もちろん、長靴に履き替えなければならないポイントなので助手席はクルマでお留守番だ。^^; さて、この時期に来たのは初めてということで、まずはその景観の違いにびっくりした。 沢を渡ると日の光は大木の葉に隠れすっかり薄暗くなっている。 やはり葉上を歩く個体は全く望めそうにない。 次に、ルリやホソツヤ好みの枯れ枝を探して歩く。 いくつか真新しい産卵マークを発見。もちろん卵か初令幼虫を潰してしまうだけなので削らない。 10分ほど歩き回ったが、全く気配すら感じないのでそろそろクルマに戻ろうとしたとき、ブナの大木の部分枯れの部分にジッと静止しているタダルリ♂が見えた。 ブナの幹に付くルリ♂ 「おーーー、いた。^^」 すぐに採ってしまいたかったが、とりあえず写真でも撮るかと下にアミを添えながらシャッターを切る。 拡大 その気配を察知したのか、撮影後自らアミの中へ落下。^^; 労せずしてルリゲットだ。^^ その後、15分ぐらいの間に計4頭の歩くタダルリを発見。 全ての個体とも、ブナの幹を数十cmほど歩き、幹の表皮の隙間に頭を突っ込んで静止していることしばし。 また数十cm歩いてはしばらく静止し、、、の繰り返しだ。 初めて見るルリの生態に興味津々ながらも、手に届くところまで下りてきた個体はアミでキャッチ。 1頭は落としてしまったが、3♂は確保。 次回は、その後どのような行動をとるのか、はたまたどこかへ飛び去るのか、機会があれば採集をあきらめてでも観察してみたい。 ルリ4♂が徘徊していたブナ さて3♂確保したはイイが、ケースを持ってこなかった。^^; 結局クルマまで戻りケースに3頭放り込んで、今度はイヤイヤながら長靴に履き替えた助手席ともども沢に入った。 が、まったくいない。^^; 1時間ほど粘ったがまったく個体を発見できず、無理矢理沢を渡らせられて不機嫌な顔が、ますます不満顔になった助手席を宥(なだ)め賺(すか)しながら帰路につくのであった。^^; 富士山と山中湖 通常色のルリ♂(左)とやや青みがかったルリ♂ ルリ 3♂♂ 計 3頭 |