檜枝岐 01年06月23日





06月23日。

今季最後のコルリ新芽採集、および今季最初のヒメオオ採集狙いで檜枝岐方面へ出撃した。

今回の同乗者はいつもの相棒だけだ。
現地近くのタカさんと待ち合わせ予定の道の駅に着いたのは03時。
当然タカさんは車内で寝ている。
着いたら起こしてくれ、と頼まれてはいたがさすがに時刻が早過ぎるので、私もちょっとだけ仮眠することにした。(はずだった)

が、どうやら熟睡してしまったようだ。
05時過ぎ、起こすはずのタカさんに逆に起こされてしまった。^^;
というわけで、早速奥只見のコルリポイントに移動だ。

ポイントに到着し、道路を上っていくと路上にミヤマ発見。
「おーっ、こんなところでもミヤマが採れるのかぁ。^^」
とクルマを降りて拾おうとしたら腹部がない。^^;
どうやら鳥に食われてしまったばかりのようだ。

動画:鳥に腹部だけ食べられてしまったミヤマ♂

動画:鳥に腹部だけ食べられてしまったミヤマ♂
http://www.kuwahouse.com/rep/2001/0623/01062301.mpg

上半身だけになってしまったミヤマだが、一生懸命前足を動かしている。^^;
上の画像をクリックすると、その模様がmpgファイル(約120kb)にてご覧頂けるので、ご興味のある方はどうぞ。^^;

06時過ぎ、ようやく昨年コルリを採ったポイントに到着。
んが、新芽がない。^^;

もう、どの木がブナなのかすっかり判らないぐらい全ての木々の葉っぱが開ききっている。^^;
「タコ採れできる時に連れてきてもらったことがないんだよなぁ。^^」
というタカさんの言葉に何も返せないあいあんだ。^^;

それでも、頂上付近まで登り詰めようやく新芽群を発見。
07時過ぎ、雲間から顔を覗かせ始めた太陽に誘われて、コルリが飛来し始めた。
しかし、もし太陽が出なければ完全にぼ〜ずだったかもしれない。^^;

実質1時間程度の採集で13♂1♀を採集し、08時過ぎには早々に撤退。^^;
ヒメオオにターゲットを変更すべく広沢林道へと向かった。

奥只見コルリ

奥只見コルリ

10時、新潟県側入口から広沢林道に入る。
ココでタカ車を置き1台で林道を進む。
しかし、くわがたはいない。^^;

今日は月齢もよく、かなり多数のオオクワ狙い灯火採集者が来ていることはある程度わかっていた。
そのうちの何人かは当然朝からヒメオオ狙いで林道に入っていることも十分予測していたので、昼頃ノコノコやって来ても取り残しの取り残しぐらいしか採れないだろう、とは思っていたが本当にいない。^^;

林道を進むこと数十分。
ようやく枝先にヒメオオ♀を発見。
アミに収めたが、写真を撮るのを忘れてしまった。
今世紀最初のヒメオオだったのに。^^;
しかし、昨年06月25日のヒメオオ@ヤナギ採集の自己最早記録は更新だ。^^

続いてタカさんもヤナギの太い幹に付くくわがたを発見。
遠目に見るとヒメオオではなさそうだ。
コクワかスジかな?と思いながらタカさんの代わりに私がアミを伸ばしゲット。
見るとアカアシだった。

「いゃー、落とすかと思ったよ。^^」
というタカさん。^^;
「あの程度じゃ落としませんよぉ。ももくり3年アミ8年、ですよ。^^;」
と、わけの分からないことを言うあいあんだ。^^;

しかし、
「今年のヤナギ採集もアカアシからスタートだぁ。^^」
と、ご機嫌のタカさんだ。^^
さらにいつもよく採れるポイントでヤブコギでもしようかとふと足元を見ると、草の上でひなたぼっこしているヘビがいた。^^;

草上のヘビ

草上のヘビ

なんというヘビか判らないが、赤い斑点もあり非常に気味が悪かった。^^;
知らずに踏まなくてよかった。^^;

さらに林道を進む。
途中濃そうなポイントではタカさんはクルマを降りてルッキングするが、なかなか見つからないようだ。

林道を歩きながらルッキングするタカさん

林道を歩きながらルッキングするタカさん

クルマに乗ったり降りたりを繰り返すことしばし。
かなり標高を上げたところで、
「いたっ!」
タカさんが車内からヒメオオ発見。
クルマを少しバックさせると、、おーっ、今年最初のヒメオオ♂ゲットだ。^^

枝をたぐり寄せて撮った生態画像

枝をたぐり寄せて撮った生態画像

とりあえず1ペアは確保だ。^^
で、1頭でも見つかるとやはりテンションが上がる。
それまで後部座席でずっと寝ていた助手席もようやく起き出した。^^;

倒木にケリを入れる助手席^^;

倒木にケリを入れる助手席^^;

しかしまだ06月だし薄いことにはちがいないので、すぐに飽きてしまった助手席はまた後部座席で寝てしまった。^^;
峠近くまで上がったところでようやく私も♂を発見。
今度は慌てず10倍ズームを駆使してまずは撮影だ。^^;

約3mの高さに付いていたヒメオオ♂

約3mの高さに付いていたヒメオオ♂

撮影終了後ゲットにとりかかる。
だが、垂直な部分に付いてるし小枝が多いのでやや難しい。

タカさんに手伝ってもらうあいあん

タカさんに手伝ってもらうあいあん

タカさんに手伝ってもらいようやく♂をゲット。
50ミリオーバーのなかなかの個体だ。^^

ヒメオオ♂50ミリオーバー

ヒメオオ♂50ミリオーバー

その後、林道内では別ポイントで新成虫らしき小型の1♂とアカアシを1♂。タカさんもアカアシを追加する。
ちなみに、このポイントでは上を見ながらのルッキングだったので、路上にいた大きなヘビに気づかず踏んでしまってメチャクチャ大声をあげてしまい、タカさんを非常に驚かせてしまったことには深謝したのたが、タカさん曰く、
「クマ場に続いて、ココはヘビ場と命名だね。^^」
ということになってしまったようだ。^^;

クルマに戻り、さらに林道を下る途中でもう1頭50ミリオーバー♂をゲット。 広沢ではヒメオオはたった3♂1♀だったが、アカアシ@ヤナギの自己最早採集記録も更新できたことは嬉しかった。^^

14時を過ぎ広沢をあとにする。
風呂、食事等の他の選択肢もあったのだが、「タカあい」コンビがヒメオオよりもそちらを優先するはずもなく、昨年発見した新林道へ行くことにした。^^;

が、あちらこちらに人が入ったばかりの形跡多数。^^;
当然いない。^^;
行きの上りでタカさんがアカアシ2頭を追加したが、私は他の甲虫すら見つけられない。^^;
いたっ!、と一瞬思ってもセミだったりすること多々ありで、結局上りでは1頭も見つけられなかった。

「かなり人が入っているみたいだから、ヤナギは外して見た方がイイかもね。^^;」
というタカさんの助言に従い、帰りの下りは運転席側にいいヤナギが集中していることもあって、ヤナギ以外の木々もつぶさに見て回る。
すると、何という木か判らないがトゲトゲがたくさん付いた木でようやくヒメオオ発見。^^;

こんな木に付いているヒメオオ♂

こんな木に付いているヒメオオ♂

その後もヤナギではない木で1♂。
ヤナギのはるか上方、5mアミでも届かないところでこの日一番の♂を追加。
ヒメオオは数こそ物足りない6♂1♀だったが、うち越冬個体と思われる4♂は全て50ミリオーバーだったのは嬉しい。
17時を過ぎたのでこれからが本番のタカさんをしり目に、私は本日の採集を終了した。^^;

ヒメオオ6♂1♀+アカアシ1♂

ヒメオオ6♂1♀+アカアシ1♂

その後灯火ポイントへ行くと、ポイント毎に灯火採集者がたくさん。^^;
私が知っているネット関係者だけでも群馬・埼玉連合隊が8人、東京・宮城連合隊が4人、ほか単独で来られている方など、計20名近くが灯火スタンバイのようだ。^^;

これらのメンバーだけで金土の2晩に計2♂5♀のオオクワを採ったとあっては、
「まだ06月だっていうのにぃ。」
と苦笑しながら言ったタカさんの言葉に、みんな苦笑するしかないのだった。^^;

またネット関係以外の方々も、たとえば某有名駐車場に4組5張りもの灯火がひしめき合っている。。。^^;
というわけで檜枝岐に灯火セット10数張り、灯火採集者数十人が本番態勢に入る夕暮れ時、さっさと1人だけ帰還するあいあんだった。^^;


ヒメオオ    6♂♂ 1♀
アカアシ    1♂
コルリ    13♂♂ 1♀

計         22頭


2001.06.25