08月12日。 今年も助手席との旅行の季節がやってきた。 本来ならば今夏は東北方面への出撃を考えていたのだが、以前から好きだった懸賞に最近とくに当たりだした助手席が、伊勢志摩地方にある某遊園地のタダ券を2枚当ててしまい、今年も結局西へ向かうことになったのだった。 旅行初日、無事に遊園地参りを済ませた我々は、翌日横浜を出発してから約700kmを走破しポイント付近に到着。 某近畿支部のks氏とt3氏に電話で詳細をお聞きし、和歌山産ルイスを狙うべく1人でポイントに分け入ることにした。 ルイスツノヒョウタンを産する和歌山某所 ところで、前週の檜枝岐行で標本修理工T氏との会話中「採集時に何が一番イヤか?」という話題になり、私は経験上クマが怖い、と申し上げたのだが、T氏は蚊が一番イヤだと言う。 夏場の樹液採集に蚊は付き物だし、たしかに痒いことは痒いが一番イヤと言うほどではないなぁ、とたいして気にも留めていなかったのだが、その理由を痛感させられるときがやってきた。^^; ポイント風景(画像左下がルイスの出てきた倒木) ご覧のような昼間でも薄暗い遊歩道を歩く。 大手を振って歩いているのに、蚊の大群にいつの間にか周りを取り囲まれている。^^; そうこうしている間に何か所か刺されはじめたようだ。 猛烈な痒みが襲ってきた。^^;; しかし、とりあえず目に付いた倒木を割ってみたら、いきなりルイスが現れた。(^^)v 前年の佐多岬に続きルイスの相性はイイ私だ。^^ 和歌山産ルイスツノヒョウタンクワガタ んが、オノを振り回すあいだも腕だけでなく、目の前や、耳の傍を飛び回る蚊。^^; 2頭をゲットするホンの5分の間に、T氏の言う「蚊ダルマ」状態になってしまった。 うぎゃ〜〜、半袖Tシャツに虫除けもしていない体では、蚊の大群に対してまさに出血大サービス状態だ。^^;; そこへ、まるで神社の神主のように、蚊をよけるために木の枝を顔の前で払いながら歩いてくる散歩者。 「ん?何してるんですか?」 「昆虫採集です。^^;」 「昆虫採集? こんなところで? ふーん、世の中にはいろんな人が・・・^^;」 そこまで言うと、シマッタという表情を隠しながら続く言葉を飲み込んでそのおじさんは足早に去っていった。 が、こんな蚊だらけの遊歩道で散歩「だけ」する方がよっぽどヘンだ、と言いたいのは我慢しておいた。^^; とにかく、こんな「蚊ダルマ」状態では採集どころの騒ぎじゃない。 2頭採ったこともあり、速攻で脱出することにした。 クルマに戻り助手席に虫さされを塗ってもらう。 腕や顔のみならず、Tシャツ越しの背中も数十箇所ほど刺されまくり。^^; 亜熱帯の蚊は凄まじいということをあらためて実感。 やっぱり蚊が一番イヤです。^^; > T師匠 続いてクルマを走らせること小1時間。 マメポイントに到着。 マメを産する和歌山県某所 ココも蚊だらけだろうかと戦々恐々林内に入る。 予想通りだ。^^; それを察知したのか、このポイントでは途中まで付いて来てくれていた助手席はさっさと退散、クルマに戻ってしまった。^^; が、とりあえず1頭は出したい。 足元に転がる材を叩いてみるが出ない。 30分以上蚊ダルマになりながら叩き続けたが、ひょっこり出てきたのは、、、 コ♀^^; コの♀。^^; マメを期待しているとコクワガタでさえとても大きく感じられる、、^^ なんて悠長なことを考えているヒマもないほどの蚊ダルマだ。^^; 結局、佐多岬マメに続き和歌山マメも惨敗。 ルイスに相性がイイ分、マメには相性が悪いのだろうか。 岩の上の助手席 右まぶたの上も刺され、まるでお岩さんのようだね、と助手席に笑われながら次の目的地・淡路島へ向かうあいあんだった。^^; 岩代駅(by 谷山浩子「テングサの歌」) ルイスツノヒョウタン 1♂ 1♀ コ 1♀ 計 3頭 兵庫 01年08月13日 につづく。 |