06月24日。 5日目。 トニーさんによると、今日はくわがた採集はお休みらしい。 台湾新幹線にでも乗ってみるか? 台湾語さえ分からない人が見よう見まねで乗ってみた。 言葉が通じないってホント不便。 駅員さんは当然日本語など分からないし。 一番分からないのは台湾新幹線の切符売り場で、相手は台湾語でしゃべろうとする。 しかしこっちには全然通じない。 駅員は何を思ったか、漢字で書き始めた。 若干違いはあるがこれなら通じる。 漢字の神様に感謝。 板橋(バンチャオ)から台中(タイチュン)。 はじめて乗る台湾新幹線は日本のものと、、、変わらなかった。^^; 台中駅は木々がたくさんある。 昼間だったがカメムシの一種・セミの一種・トカゲの一種を見た。 カメムシの一種 セミの一種 トカゲの一種 夕方、トニーさんちの夕食に呼ばれた。 ご両親プラスαで5〜6人かと思いきや、9人も。 おばあさんのなめらかな日本語には恐れ入った。 一番左の人はトニーさん 夕食が終わって21時。 今日はひとりだがどこかに行きたい。 でも、言葉が通じない。 ふと台湾新幹線のことを思い出した。 おいで、っと子供は言っている?^^; 今日は台湾新幹線に乗れたじゃないか? 台湾新幹線に乗るのも、くわがた採集に行くのも同じだ(どこがだよ)。 別の採集者が採ったマルバネノコギリ そこで、一番はじめに行ったWへ行くことに決めた。 ホテルの真ん前はタクシー乗り場。 「Wへ行ってください」と言葉を話すが、何度も言う通り言葉が通じない。 携帯の地図を開いて「ココ、ココ。」ようやく分かってくれたようだ。 W 目的地まで到着し、早速ギャフの長竿を使おう、、、っと思ったら、竿が折れた。 なんてこったい。手で樹幹をゆするも、かすかに揺れたかな、という感じ。 仕方が無いから、目線の高さ程度までの範囲で探した。 カミキリの一種 00時を過ぎた。 まだ全く採れていないが、もう帰らなければ。 「最後にあそこの樹だけ探してみましょう。」と日本語で言った。 すると、タイワンヒラタの♀。 いた!やった、やった! でも、費用対効果が恐ろしく悪いものになってしまった。 タイワンヒラタ♀ 追加ゼロ、結局タイワンヒラタ1頭のみ(累計146頭)。 予定外。 総括。 今回はクワガタムシ24種類を見た。 いや、見せてもらった。 クワガタムシに限らずカブトムシやカミキリムシ等、酢エチ(酢酸エチル)を使い〆たが、生きている虫を日本の農林水産省の植物防疫課に申請すればある程度通る。 なお、台湾では、たとえばタイワンオオやテナガコガネ(第III級)などの生体は国外(台湾国外)に持って行くことは出来ないけれど、標本ならOKである。 シェンクリンオオ(第II級)は生体も標本もNGだ。 (2020年11月現在、https://www.ysnp.gov.tw/StaticPage/Directory) ちなみに第I級は希少の中でも希少種だ。 クワガタムシは146頭のうちタイワンオオとシェンクリンオオの2頭を除いて酢エチにて絞めた。 来年は生きたままの生体を持ち帰ってきたい。 最後にトニーさん、虫ヲタさん、台湾の採集者達に心から御礼申し上げる。 今回のクワガタムシの24種類。 タイワンオニツヤ・シェンクリンオオ・タイワンオオ・ミワヒラタ・ライヒヒラタ・ヤマダ・タイワンヒラタ・ミヤマヒラタ・タイワンサビ・タイワンミヤマ・タカサゴミヤマ・ヒメミヤマ・アスタコイデスノコギリ・マルバネノコギリ・タカサゴノコギリ・ウスバノコギリ・ホソアカ・ツヤホソアカ・ザウテルシカ・シカ・ヒョウタン・タイワンネブト・チビ・マメ。 ところで、先日Eさんからパラレリピペドゥスオオクワガタを頂いた。 パラレリピペドゥスオオペア 「オオ」とついてはいるが、どんなに大きくても30ミリ前後。 Eさんもどっかからか貰ってきたのだろう。^^; 成田空港税関 「トランクケース、開けてもよろしいですか?これはなんですか?」 「これは採集の時、竿の先につける、一種の木を揺らすものです。」 「じゃ、これは?」 「捕まえた昆虫を保管しておく入れ物です。今はカラですけど。」 「じゃこれは?」 「毒瓶です。」 「その毒瓶の中のものは?」 「これは酢エチで殺したもので、カブト、カミキリ等が入ってます。」 衣服、洗面道具等、これでクワガタムシ「生体以外」の、すべてのものをあさった。。。 、、、っなんてことは無いかなぁ?^^; 動画:台湾新幹線 https://www.youtube.com/watch?v=3C60137d4FM タイワンヒラタ 1♀ 計 1頭
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