5月27日(日)またも快晴 今シーズン4度目の発進です。これまでの3回で随分勉強したような気がしています。 今日は北フランスにおける新芽採集の最後という設定で,最高峰の山の近辺を捜索です。 前回休養を取った母狸は,気力・体力ともに万全の体制で, しかも移動中は居眠り三昧という狸にとっては羨ましい限りのコンディションです。 とは言っても,狸のワガママに家族をつき合わせているのですから,こんなことを言うとバチがあたりますね! 近い内に必ず「パリ市内観光」に連れて行ってあげるからね (実は赴任して5ヶ月にもなるのに,市内観光にも連れて行っていません・・・(^^;;;;;)。 前3回お世話になったRaon l’Etapeの場所は,来年のお楽しみということにして, 今回は北フランス最高峰のGrand Ballon方面に向かいます。 いつもより100km以上遠くになるので,朝5時に起きてすっ飛ばします。 ところが!途中で横から出てきた白バイに「おいで,おいで」をされて行き着いた先は・・・・パトカーです@@! 警官曰く「お前は制限速度90kmのところを144km出していた」そうです。 「俺はフランス語が判らないんだ!」と言ってはみても,何故か相手のいうことは良く判ってしまいます。 そこは130kmの制限速度がいきなり90kmになる区間で,一応巡航速度の160〜70kmから減速はしていたのですが, こんな引っ掛けに会おうとは・・・・・(▼▼)。 日本ならば一発免取でしょうが,こちらのシステムが判りません。 結局通知待ちではあるのですが,もし免許証を取り上げられたら,採集ができなくなってしまいます。 不安ですぅ! 気を取り直して(といっても若干の気落ちはやむを得ないのですが),目的地へ疾走します。 最高峰のGrand Ballonは虫は虫でも,子バエと蚊がそれこそ束になってかかってくるような状態で, こりゃかなわんと退散して来ました。 新芽の状態としては2〜3週間前であれば良い状態であったかもしれませんが,現在でも結構新芽はあります。 しかしながら,飛び交っているのはハエと蚊・・・・・(ToT)。 そこで,途中通り過ぎてきた良さげな場所でトライすることにしました。 ここは標高としては1000m強で,中に入って驚いたことには見渡す限りのブナ林です。 まさに,コルリのために作られたような環境です。 一家4人で分け入ります。 林に入って程なく,母狸が妙なアクションをしたと思ったら,両手を差し出して 「お父さんこれ!これ!」 と言っています。 その手を開いてみると,そこには・・・・・・・@@ 「コルリだぁ!!!!」 飛んでいたのを手のひらで叩き落してゲットしたそうなのですが,後にも先にもコルリはこれ一頭でした。 その個体も,かなり疲れ果てたような♂であり, やはりフランス北部はもう新芽採集の時期は終わったのだと告げているようでした。 ただし,狸には大いに不満があります。 片道5時間を運転して,その上免許証を失うリスクまで冒しながら, 何故「私は連れてこられたの」という状態の母狸に成果の全てをもっていかれなければならないのでしょうか・・・・・。 これはどうかんがえても不公平というものです。 但し,冷静になってみると得られた成果はとても大きいものであると思います。 これだけのブナ林があり,実際にコルリが取れたということは, 時期さえ間違わなければここは凄いポテンシャルを秘めた場所ではないか,ということです。 狸の頭の中では,もう来シーズンの「たこ取れ」状態が浮かんでいます。 結局,シーズンの最後に滑り込めたという幸運も手伝って,少なくとも2箇所のポイントを探りあてることが出来ました。 北フランスのコルリ新芽採集は結局3頭の♂という結果で終わりました。 ただし,まだ南のポイントは間に合うのではないか・・・という希望は捨てていない狸です。 もし,今日,あいあんさんが一緒に同行してくれていたら,きっともっと取れていたのでしょうが, それは来シーズンにお預けすることにしましょう。 コルリの新芽が終わったら,再びユーロミヤマの連敗記録を更新することになります。 一体どこまで続く連敗記録,という気がしますが, もしかしたら強運の持ち主である母狸が連敗を止めてくれるかもしれません。 それにしても,本当に採集というものは楽しくて止められませんね。 今週中には写真をお送りできると思います。お待たせして申し訳ありません(m_〜_m)。 とりあえず今シーズンの北フランスの新芽採集総括として,これを送らせていただきます。 子連れ狸 in Paris ご感想はこちらまで |