長野 01年05月03日





05月03日憲法記念日。

いわゆるGW後半の4連休がスタートした。
私は久々に採集三昧すべく助手席とともに0泊4日の旅に出かけたのだった。^^;
今回のキーワードは「05時のオトコ」だ。

さて、行き先もほとんど決めないまま前夜2日の深夜に発つ。
予報通りあいにくの大雨だ。
途中の道の駅で仮眠するが、朝起きても土砂降りは続いている。
こんな大雨ではドライブ自体も大変だし、小雨になるまで居眠りを続けた。

10時過ぎ、ようやく雨も小降りになり進撃開始。
平地で降っていたのは雨だったが、諏訪湖周辺の山々ではそれが雪に変わっていたらしい。
どの山もうっすら雪化粧していた。

ひそかに狙っていた某峠での採集もこの雪では無理かなぁ、と思いつつ国道を南下。
が、南へ行くにつれて雪どころか雨が降った形跡すらほとんどない。

ホソツヤルリ某峠

ホソツヤルリ某峠

13時、某峠到着。
助手席希望の観光地までの距離などを考えると、正味1時間しか採集できない。
早速、クルマを停め、支度を整え材採を始めた。

まずは道路から10m登ったところの目についた1本目の枯れ枝を2〜3回叩く。
いきなり幼虫だ。^^

ホソツヤ幼虫

ホソツヤ幼虫

親指よりやや太めぐらいの材に窮屈そうに入っている。
まさかこんなに簡単に採れるとは思わないので、クルマにデジカメを取りに戻る。
採れるとなると、クルマで寝ているはずだった助手席の触覚も動き出す。^^;
「私もやろうかなぁ。」
イイぞ、イイぞ。^^

再び10m登り、撮影後つづきを削る。 また2〜3叩きで2頭目の幼虫があっさり。
「こんなに細くて竹みたいな材なのに、よく入っているなぁ。」
と思いつつ、割り続けているとまさかの成虫。

某峠産ホソツヤ♂

某峠産ホソツヤ♂

信じられないほど簡単にオヤまでゲットだ。^^
個体をよく見てみると、山梨産の青系ではなく、どちらかというと黄色味がかかった黄緑色に近い。
ココはホソツヤ分布の西限近くなので、聞いていたとおりの発色に納得だ。^^
このあと、長さ50cmぐらいの部分に集中して1♂1♀と幼虫数頭を追加。
某峠、素晴らしい。(*^^*)

さらに別の立ち枯れを叩くが、ルリのマークがあっただけでこの材からは出ない。
助手席はルリ材の立ち枯れを叩き幼虫追加。
つづいてツヤハダ材を探すが、この付近には見当たらない。
コルリ材もマークだけでなかなか入っていない。
「ねえ、もうそろそろ行かない?」
なかなかオヤを出せない助手席が飽きたように言ってきたので、そろそろ引き上げようかと10m下のクルマに戻る途中、小さな美味しそうな切り株を見つけ、言葉と裏腹にまた叩きはじめる助手席。^^;

「仕様がないなぁ。^^;」
と思いつつ、その切り株の反対側を私も叩くと1叩きでタダルリ♂。

某峠のルリ♂

某峠のルリ♂

「んー、入っているっぽいな」
と思った材からはことごとく出てくる、まるでドラえもんのポケットみたいな採集ポイントだ。^^

結局、たかだか10m四方のホンのせまい土地の5〜6本の材から、ホソツヤ2♂1♀・タダルリ1♂・幼虫数頭を出して、14時意気揚々と観光地に向かうあい席だった。^^

助手席 in 馬籠宿(当時は長野。今は2005年岐阜県に属する。)

助手席 in 馬籠宿(当時は長野。今は2005年岐阜県に属する。)

17時、助手席お目当ての観光が済むと、目の前にはやはりこれも小型種採集のメッカ恵那山。
「行ってもイイよ。」
という助手席の計らいに、
「今回はやけに機嫌がイイなぁ。」
とは、もちろん口に出せずに恵那山へ向かった。^^;

岐阜県に入り、18時過ぎ恵那山の林道に到着するも、ほとんど日没状態の濃霧状態。^^;

日没濃霧の恵那山

日没濃霧の恵那山

通常なら採集なんて無理なのだが、めったに来られない名産地なので、とりあえずヤブコギをはじめた。
んが、幼虫どころかマークすら見つけられない。
ポイントが悪いのか、ウデが悪いのか、、、完全に暗くなるまでの1時間で5〜6箇所を廻ったが、結局材すら見つけられなかった。^^;

次の日は長野北部での観光・採集のため松本まで戻り2度目の車内泊をするあい席だった。^^;

黄色っぽい某峠産ホソツヤ♂

黄色っぽい某峠産ホソツヤ♂


ルリ         1♂
ホソツヤルリ     2♂♂ 1♀

計             4頭

長野 01年05月04日  につづく。


2001.05.08