長野 01年06月02日





06月02日。

今週末は、どこにも採集には出かける予定は全くなかったのだが、前日に某ks氏からちょっとしたニュースを小耳に挟み、急遽出撃することになった。
当然助手席の機嫌が悪くなったのはいうまでもない。^^;

そのニュースというのは、ホソツヤの新産地が某昆虫誌に報告された、というものだった。
私が行きたい、と思ったのはホソツヤファンならではの自然な行動だったが、周辺で新々産地を開拓しよう、と思うほど気合いの入ったマニアではない、ということを申し添えておこう。^^
(ホントはとりあえず採ってみたい、と思っている軟弱者というウワサもある^^;)

さて、いつものように金曜深夜に出発した我々は06時現地に到着。
未舗装路も全くなく快適な道路だ。
が、人づてに聞いたポイントゆえ、右も左も分からない。
自分のカンだけを頼りに、とりあえず登山道を登ってみることにした。

某山の登山道入口

某山の登山道入口

いつものことだが、初めての場所で登り始めるときはいつも手ぶらで上がる。
私の場合ヘタにアミやケースを持って行くと、そんなときに限って何も採れないことが多いからだ。
もしコルリが見つかれば、いったん下山してまた登り直すという2度手間になる、と分かっていても、まず手ぶらで登るのだ。^^;

全長数kmはある登山道を登り始めるが、ブナの葉はすでに全開状態で新芽どころの騒ぎじゃない。
が、距離にして数百m、標高差にして150mほど登ってみると、日陰部分にようやく2本のブナの若木があった。
新芽もちょうどイイ頃合いだ。

軽くチェックしようと思ったが、なにしろ急斜面なのでなかなか思うように枝をたぐり寄せられない。
どうにか1本目の木の枝先をチェックできるところまで引き寄せると、いたいた。^^
新芽に体を突っ込んだままの緑色に輝くコルリ♂発見。
とりあえず1頭ゲット。(^^)v

その後、もう1本の木にも1♂いたが落としてしまった。
さらに数百m進むが、全く新芽らしきものがないため、いったん下山することにした。

かなり急斜面な登山道

かなり急斜面な登山道

クルマに戻り林道を進む。
何箇所かよさげなポイントはあったが全くコルリの気配はない。
数km進んだところにもうひとつの登山道があり、これも1kmほど登ってみたが全くブナは開ききっていて期待度ゼロ。
やはり最初の登山道しかないか、ということでスタート地点に戻る。

再び急な登山道にアタック。
当然今度はアミやケースも持って上がることにした。
1頭目を採ったポイントに到着。
先ほど落とした個体はまだ上がっていないのか見当たらない。

まだいない

まだいない

さらに登山道を登る。
斜度がさらに急になる。
乾いた落ち葉が足を滑らせ余計に力がかかる。
数百m登ったところで、左側に雪渓を発見。
近づいてみると予想通り新芽がイイ状態だ。

とりあえず写真でも撮るか、とデジカメを向けるとその枝先にコルリ。
今度は青い個体なので、とりあえず画像よりゲットを優先してしまった。^^;

雪渓脇のポイント

雪渓脇のポイント

さらにこのポイントでは2頭落としてしまったが、1頭追加して計3♂。
結局目当てのホソツヤは採れなかったものの、昼を過ぎたので後ろ髪を引かれつつも下山することにした。

その後、いくつかポイントを開拓してみようとしたが全くのぼ〜ず。
新規開拓はなかなか難しいものだな、と今さら判りきったことを再確認する。

15時になり、翌週に予定している採集オフの下見に向かうことにした。
ところが現地到着前から急に降り出した雨のためか、または他の採集者のためか全くコルリの姿はない。
残雪量は前年と比べるとやや少ない印象だが、新芽の状況はまだ固いようだ。

残雪の県境ポイント

残雪の県境ポイント

この県境ポイントでは、下見のためのわずか30分の採集とはいえ1♀のみの結果には正直落胆してしまった。^^;
その後、温泉で1日の汗を流した我々は、助手席ショッピングの目的地である軽井沢へと向かったのだった。

某長野ポイントの青コルリと緑コルリ

某長野ポイントの青コルリと緑コルリ


コルリ    3♂♂ 1♀

計         4頭

山梨 01年06月03日  につづく。


2001.06.04