台湾へ採集に行ってきた。 東京からクルマ、、、もとい、飛行機で! 台湾のくわがた屋、トニーさんと知り合い、台湾の採集案内をしてもらえると言うことなので行くことにした。 トニーさんが「くわがたならこの時期(6月後半)台湾に行けば20種類は確実に採れる!」と私たちを焚き付けるのだ。 そこまで言われたら日本のくわがた屋を代表して乗り込まなければいけない(ような使命感に襲われた)。 主催者はトニーさん(台湾籍)。 語学留学のため日本を訪れている。日本籍の人は虫ヲタさんと私=あいあん。 ちなみに「国際運転免許証」を持っていても台湾では使えない。 運転できることはできるのだが、手続きが少々やっかいである。 面倒なので台湾の人のクルマに乗せてもらうことにした。 先日、台湾へ行くのにいつものものを買いに行った。 志賀昆蟲普及社 殺虫管・殺虫管ケース・三角紙・三角ケース・エナメルリムーバー(ホントは飛行機には劇薬はムリと書いてあるのだが、たとえば「爪」はコットン等に浸す。これでOK。内容は「酢酸エチル」と書いてあるのだが。^^;)等。 酢酸エチル^^;等々 これにいつものアミがあれば鬼に金棒!? ウデガナルゼイ〜。 06月20日。 初日。 眼下に富士山 桃園空港におりると「へい、兄ちゃん、台北市街ならどこでも1000元で行くよ(日本円に換算して3000円) ← (台湾語は分からないけど、きっとそのようなことを言ってるんだろう)」と威勢のイイあんちゃんが声をかけてきた。 台湾版白タク?というわけで、ホテル、じゃなくてペットショップに行った。 魔晶園 虫ヲタさん(右)とトニーさん ホテルはこのあたりでは「宿泊」と「休憩」があるそうで初日だけ22時以降のチェックインとなっている。 どうせ夕方から採集に耽(ふけ)っているし問題は無い。 今夜の案内人の台湾人は、このお店のご主人の李さん。 ただし日本語など話せない。 昼飯をご馳走になり、初日はWポイントへ。 標高800メートルぐらい。 16時頃到着した。 早速前の晩に街灯に集まって来たくわがたのおこぼれを狙う。 トニーさん(左)と魔晶園店長李さん 蹴るのは杉。 くわがたらしきものが落ちた。 「シカの♀ですね。」とトニーさん。 シカ♀ くわがた第一号はシカ。 でも、♀の場合、私には何の種類だかは判別できない。 夜の帳(とばり)が下りて行く。 灯火セット 何を考えたのかトニーさんが 「賭けませんか?何のくわがたが一番最初にやってくるか?」 「のった!タイワンヒラタだ!」と私。 トニーさんは「アスタコイデスノコギリ(フタテンアカノコギリ)」。 アスタコイデスノコギリペア この勝負、トニーさんに軍配。負けた。 ちなみに灯火は400wだ。 灯火採集をしても、白いシーツには蛾は飛んでくるが、くわがたはあまり飛んでこない。 くわがたの場合はその周りの茂みなどに落ちるのである。 私は普通種と思われるタイワンミヤマやタイワンネブトを茂みの中で採った。 タイワンミヤマ♂ タイワンネブト♀ かたやトニーさんは茂みの中で大物のタイワンテナガコガネや、本命ともいえるタイワンオオも見つける。 タイワンテナガコガネ♂ タイワンオオ♂ どうなってるの? 2種とも採ってはいけないのに。(だから当然採ってはいない。) 22時を廻って片づける。 途中、ヒメミヤマとかシカとかアスタコイデスノコギリをギャフ(アミの代わりに「J」の字型の長竿)を使って採りまくる。 ヒメミヤマペア シカ♂ これは先端を交換すれば普通のアミとして使用できる優れた代物だ。 枝だけ揺する。 するとタイワンミヤマが落ちてくる。 タイワンミヤマ♀ 素晴らしい。 たとえば日本でヒメオオを採集するときと違い、藪の中ではなく道の真ん中で採集でき、しかも舗装道路上に落ちてくるので簡単だ。 しかしマルバネノコギリは日本のオオとは比べようもない価値があるそうだ。 ヒマさえあればくわがたを採りに行くトニーさんを持ってしても今のところ生涯2頭なのだ。 っで、この日は3頭目のマルバネノコギリもゲットォ! マルバネノコギリ♂ トニーさんの嬉しそうな笑顔は忘れないだろう。 初日を終わって37頭(虫ヲタさんと私の合算。台湾採集者は除く。以下同じ)。 オニツヤ・タイワンオオ(確認済み)・タイワンヒラタ・タイワンミヤマ・ヒメミヤマ・アスタコイデスノコギリ(フタテンアカノコギリ)・マルバネノコギリ・シカ・タイワンネブトの9種類。 タイワンヒラタ♂ 日本ではこんなに多くの種類が一度に採れることは無い。 オニツヤ 1♂ タイワンオオ 1♂ タイワンヒラタ 8♂♂ 9♀♀ タイワンミヤマ 1♂ 4♀♀ ヒメミヤマ 1♂ 3♀♀ アスタコイデスノコギリ 1♂ 3♀♀ マルバネノコギリ 1♂ シカ 1♂ 1♀ タイワンネブト 2♀♀ 計 37頭 台湾 14年06月21日 につづく。
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